今日も前回の話の繋がりを持つ内容にしようと思います。
瞬間出力を出す為に体重増加(筋トレ)が必要である事は載せましたが、
怪我等のリスクについてを中心に話をしました。
今日は適正体重について。
これは科学的な知見がある訳ではない話なので、
自分の知識と憶測を基に話したいと思います。
速い球を投げる事もそうですが、打者も体重がしっかりないと
ボールを飛ばす事については難儀してしまいます。
20年以上前の話ですが、自分が部活で野球をしていた時ですら
「130km/hの球をしっかりと打ち返すには体重は60kg以上
なければダメなんだ」と言われました。
真偽の程はわかりませんが、跳ね返すパワーを持つ為には
わかりやすい指針として体重の数値を見る必要がある、という事だと思います。
また、野球選手としてお尻が大きい選手は良いと言われますが
下半身の充実ぶりが大成するポイントになっている、というのも
科学的根拠ではないにせよ野球界における経験則から来るものでしょう。
筋トレがまだ否定的であった頃であってもその話は付いて回っていたので
体格の良さというのは今でも有利である事は間違いないでしょう。
ただ、間違えやすいポイントとして思うのは
体重が多ければ多い程良いのか?という点です。
つい最近の話ですが、新庄氏が清宮にダイエット指令を出したのは
テレビでも連日報道されましたね。
新庄氏の言葉は、表面的に受け取るべきものではないと個人的には思っています。
清宮が打球を飛ばす上で体重を絞る事に抵抗感があった様ですが
新庄氏は恐らく身体のキレを重視していて
適正体重ではない、と判断したのだと思います。
彼が今年飛躍したり、またキッカケを掴んだとしたら
この考えは新しい答えとして一定の見解を示せるのではないかと
個人的には期待しています。
昔の話ですが、イチロー氏が現役の頃に肉体改造に着手した事があったそう。
しかし、前年より2~3kg体重を増やして筋肉量を上げたところ、
本人の中でパフォーマンスが著しく低下したのを感じたのだとか。
なので、体重を戻すと共にヨガマスターと言われるほどの
柔軟な身体作りと入念な準備に傾倒していった、というエピソードを聞いて
安直な体重増加に警鐘を鳴らしている様に思いました。
勿論、イチロー氏はホームランを狙うタイプというより
5ツールプレイヤーのタイプだったというのもポイントだとは思いますが
本人の身長や体質、部位別の筋肉量等を考慮した上で
ベストパフォーマンスを出せる様な配慮が必要なんだろう、と思います。
2人のエピソードを載せましたが、肉体改造というのは表裏一体だということ。
選手としての進化を目指さなければ後退していく世界において
成功をイメージしてトレーニングする事はとても大切ですが、
一様な正解というものがない、というのが本当の意味での答えなのかもしれません。
本人にしかわからない正解・不正解があって、
それは手を突っ込んでみなければわからない部分なのかな、と。
勿論、一定の答えは存在するのだと思いますが、
同一のトレーニングや理論は通用しない、という前提で
何をすれば正解なのか?という事を考えるのが大事なのかもしれませんね。
その中で、誰にでもわかりやすい数値として
適正体重というものがあるのかな、と。
これについては、まだ確立されたものがないだけに
色々なデータが必要な話だと思います。
ただ、こういった議論が深まるとより精度の高い答えが出せる様になるので
こういう話にも様々な意見が出て欲しいな、と思いますね