究め道

色々感じた事を書くブログです

批判すべきは

プロ野球が開幕して約1カ月が経ち、GWが過ぎた辺りで交流戦に突入しますね。

例年だと交流戦で流れを掴んだチームが上位争いをするイメージがあるので

開幕ダッシュの成否とは別に交流戦の戦い方にも注目したいところです。

 

子供の頃に西武を応援し、現在はパリーグ全体の隆盛を願っている自分ですが

西武の様子はやはり気になるもので。

戦力が分厚いソフトバンク、名将と呼ぶに相応しい中嶋監督率いるオリックス

という2強に他の4球団がどう挑むのかを見ていますが、

西武のここまでの戦いぶりを見ているととても試合巧者とは言えない状況に

SNS上ではかなり荒れている、というのは知っています。

自分はXやインスタの様なものはしていないのですが、

ただでさえXの様なものはストレスの捌け口の様にされがちですが

チーム状況がこうだと余計に酷くなるのは容易に想像が出来てしまいます。

傷付ける様な言葉のチョイスは論外ですが

個人的には建設的な意見であれば否定もしにくいかな、と。

近年のSNSとの付き合い方を考えると特にそう思いますね。

 

西武は投手力に関しては決して悪くないと思っています。

年間を通して計算出来る投手やネクストブレイク、また怪我等で

状況は常に変化するものではありますが

12球団の中で比較すると悪い部類には入らないでしょう。

打線の弱さは以前から言われていた事ですが、

外国人が当たらないと話にならない様なチーム編成である事自体が問題な訳で

底上げに失敗しているのは間違いありません。

得点力不足が露見しているのは今年に限った話ではなく、

「ならばどうする?」という部分を追求するのが

プロの腕前だとも思っているのですが、

今のところその部分についての解決策は見えてこない状況です。

恐らくですが、荒れているのはこの部分で

どうにかせい!という気持ちで載せているんでしょうが。

4月の時点で借金10、しかもその大半が1点差の敗北だとすると

手が付けられない程の惨状とも言い難いのでは?

と個人的には思っています。

 

上記の通り投手力についてはある程度のものがあると思っているので

僅差を落としているのはここぞの場面でのミス・失点と

1点をもぎ取る姿勢・方法がない、という事でしょう。

正直、ミスについては場数を踏むのが手っ取り早い方法かと。

現状からすると選手自身が自信を持ってプレーしている様には見えず

だからこそ肝心なところでミスを犯すんだと思っています。

人間なので100%ミスを防ぐ事は現実的ではありませんが、

1試合を通じて集中すべきところの強弱は多少あっても良いと思っていますし

ミスをした後の挽回が鍵だとも思うので

場数を踏んで慣れていくのは必要かと。

今迄軸になっていた選手が移籍し、現在プレーしている選手の多くは

「ミスをしても軸の選手が挽回してくれる状況」だったと思います。

若手の時にはそれでも良いのかもしれませんが

若手とは言えない年齢になっている選手もかなりいると思うので

「チーム」として戦うのか「俺がチームを勝たせる」という気概で戦うのか

くらいはハッキリする必要があるのかな、とは思いますね。

 

次に選手を育てる・起用する首脳陣について。

松井監督は1年目こそ大目に見て貰えた部分はあったかもしれませんが

今年はそうもいかないでしょう。

起用する選手の意図や成長を願っての我慢、1年を通じたやり繰りが

少しでも見えて来る様にならなければいけないところ。

最初から名将たる人物もいるかもしれませんが、

そうではないタイプだと思うので『監督としての成長』を見たいですね。

何かと矢面に立つのが監督なのは仕方ないところですが、

野手の成長が見えてこないところを鑑みると

野手のコーチ陣はどうすべきか?をもっと真剣に考える必要はあるかと。

黄金期の西武はチームとしての役割を強く求められていましたが

近年では個の強さの方へ舵を切っていると思います。

それ自体はまだ良いとして、それが上手くいかない時には

どうやってチームを勝利に導くのか?という点が非常に曖昧。

というか無策に近い状況です。

個の集合体ではそうなる危険性は常にあるので

それを打破するには路線の踏襲をあくまで続けるのか方向転換するのか

というのはハッキリして欲しいですね。

(上記の「チーム」「俺が~」とニュアンスは一緒です)

というか、西武は体質なのか、良い選手が他球団に移籍する事が多いので

そういった部分も踏まえた上でのチーム運営はすべきかと。

 

最後は球団経営ですね。

選手の能力が向上しない、発揮されないのは首脳陣の責任です。

では、首脳陣が結果を残す事が出来なかったら?

結論は監督の挿げ替えではなく、球団側の人事が適切ではなかった、ということ。

つまり責任は球団だと思うのです。

西武一筋の選手が残留を決めてくれる事も増え、

以前よりかは球団に愛着を持つ選手が増えたとは感じています。

しかし、球団経営は慈善事業ではないですし

勝利から見放され続けるとファンが減り、収入は減っていく訳で。

落合中日ほど勝利だけを追求していけば良いという極端なスタンスは

是非があると思いますが、観ている側が『応援するに値する球団作り』

というのは必要な訳で。

西武グループが以前から身売り騒動が出る様に

球団としての経営が盤石ではないのは知っていますが

だからといってお金がないならないなりの努力をしているのか?

というところを考えると疑問符が湧いてしまいます。

一般論ではありますが、上層部の気持ちが浮ついていると

現場の人間は仕事に集中出来なくなりますよね。

そういう部分がそこかしこに出ているのが今のチームの現状なんじゃないでしょうか。

打てる選手がいない現状に外国人を頼るのはわかりますが

それはあくまでギャンブル的な要素な訳で。

日本に合う合わないもありますしね。

トレードで状況改善を狙う様子も見えないのもまた残念な話。

そういう適切な一手を打っていない、打つつもりがない

というのが最も批判すべき点だと個人的には思います。

 

今の雰囲気を見ていると、松井監督が責任を取って休養・辞任という

流れになるのかもしれないと思っていますが、

それは根本的な解決にはなっていません。

松井がババを引いただけで、次も同じ目にあわされると思ったら

今度は引き受け手もいなくなるでしょう。

V字回復の様な手を考えるのではなく、

地に足の付いた改善策を一歩ずつ行ってもらいたい

というのがファンの本音なんじゃないかな、と思いますね