究め道

色々感じた事を書くブログです

栄枯盛衰の形

3大会ぶりのWBC優勝でプロ野球に目が向いてくれると良いなぁと

ふんわりした気持ちで今迄過ごしていますが、

今季は戦前の予想もありますが、躍進しているチームがありますね。

交流戦が始まったばかりの現在は全体の約1/3を消化した程度なので

この時点で結論付けるには時期尚早感はありますが

それでもスタートダッシュに成功したというのは大きいもの。

躍進したチームには是非終盤まで争ってもらいたいですし

下位チームの巻き返しにも期待したいところです。

 

セリーグでは阪神が絶好調。

山田・村上がWBC出場により調子の波がある事に加えて

怪我人が出た事で勢いを失っているヤクルトを尻目に

開幕前から再任した岡田監督が話題を提供していましたが

投手陣(特に先発投手)が軒並み好調を維持しており

失策こそあれどセンターラインをある程度固定出来ているのも

チームとして安定している要因の1つでしょう。

チーム防御率が12球団でNo1なので好調なのも納得。

野球ファンの間で昔から言われる『野球は投手力』を地で行く形ですね。

阪神の村神様こと村上投手が昨季2軍で大活躍していたそうですが

それをそのまま今季1軍でも能力を発揮していますし、

昨日ロッテの佐々木朗希に投げ勝った才木は勝敗数こそ目立たないものの

防御率1点台、QS率75%、WHIPは0点台と抜群の安定感。

昨季初めの試みとなった現役ドラフトで獲得した大竹が

ここまで大ブレイクを果たすなど先発陣の豪華さは目を引きますね。

(QS率とはクオリティスタートの達成確率。先発時に6回以上3失点以内に収めると

先発としての役割を達成したとみなされる考え方で、

この率が高いのは先発投手としての能力の高さを表します。

WHIPは1イニングの中でランナーを出す数値の事。

例えば、1イニングを3者凡退に抑えるとWHIPは0ですが、

ヒットやフォアボールで1人出塁させて1イニングを抑えるとWHIPは1

2人出せばWHIPは2となります。この時、失点は関係ありませんが

WHIPが高いと常にランナーを背負ったピッチングをしている、という事を指すので

WHIPが低いのは、『失点する可能性が低い』という意味とほぼ同義と言えます。

ちなみに、WHIPは1を下回ると非常に優秀な部類に入ります)

 

パリーグではロッテがここまで戦前の予想を覆す好調ぶり。

2連覇中のオリックスの好調は想定している人も多いと思いますが、

パリーグの盟主となりつつあったソフトバンクを差し置いてロッテは現在2位。

戦力を考えると、ロッテの現在の順位はかなり好位置と言って良いでしょう。

佐々木朗希の話は今更感があるので割愛しますが、

ロッテも非常に投手陣が安定したチームになっていますね。

種市や小島は以前から好投手である事は野球好きな人の中では知られていましたが

あまりフォーカスされて来なかった部分もあるので、

「ロッテの好調の理由は?」と聞かれたら

彼らを中心に投手陣が好調だから、と答えるのが適しているでしょう。

また、今年から新監督に就任した吉井監督の手腕も見逃せません。

元々色々な球団で投手コーチとして辣腕を振るった実績もありますが、

監督に就任した現在も投手陣が好調な理由がコーチ時代に培った経験が

ここまでは活きているんだろうなぁとは感じます。

ロッテはオリックスソフトバンクに比べると選手層は厚くないと思うので

1年間を通して成績を維持出来るかどうかに注目したいですね。

 

上記の2チーム以外にも日ハムがここまでは善戦していますし

楽しみがあるチームがある一方で

最初に少し触れたヤクルトは大失速と言って良いでしょうし

(ヤクルトの場合は理由がある程度ハッキリしている分マシですが)

浮上の兆しがあまり見えない中日・西武・楽天

戦力の再編を考える事も必要ですが、戦力の底上げを真剣に考えるなら

選手だけではなく首脳陣や球団フロントに切り口を入れる事も

割と本気で考える必要があるのかな、とは思いますね。

ファンがついてきているうちは良いですが、

ファンが離れてしまうと洒落にならないレベルだと思うので

そうなる前に手を打つ必要はありそうですね。

 

こういうものを見ていると、ずっと強いチーム・勢いが続く

というのは本当に難しいんだなぁと思いますね。

人間には成長と老いがありますが、それに時代の流れが加わると

必ず成功するという様な答えが存在しないからこそ

応援のし甲斐がある、というものなのかもしれません