究め道

色々感じた事を書くブログです

2年連続の日本シリーズ

日本のプロ野球では、現在日本シリーズが開催中。

去年に続いて、ペナントを制したヤクルトとオリックス

クライマックスシリーズを突破して日本シリーズ進出を決めました。

現在4戦目を終えて、ヤクルト2勝、オリックス1勝、引き分け1。

5戦目はオリックスの本拠地・大阪ドームで試合をし、

6・7戦目はヤクルトの本拠地・神宮で試合が行われます。

5戦目の結果がどの様な形であっても神宮への移動は決まっているので、

ホームの地の利を考えると、オリックス側は5戦目の勝利は必須でしょうし

ヤクルトが5戦目に勝利すると、王手をかけて本拠地に戻るので

今日の試合もかなり熱を帯びそうな感じです。

 

両チームには、現在知名度抜群の選手が存在。

ヤクルトは令和初で最年少三冠王となった村上が、

オリックスは史上初の2年連続投手4冠・沢村賞の山本がいます。

しかし、彼ら以外にも実力者が揃う両チーム。

シーズンは140試合以上あるので、運に左右されづらい積み重ねの結果。

両チームの日本シリーズ進出は、ある意味納得の結果でもあります。

 

個人的には、総合力で勝るのはヤクルトだと思っています。

元々投手力に多少の難があったり、やりくりで苦労していたチームでしたが

高津監督をはじめとする首脳陣が登板過多にさせない様な配慮を徹底し、

怪我人が減った事がチーム力向上の安定化に繋がったと思いますね。

ヤ戦病院なんて揶揄されていた頃に比べると劇的な向上だと思いますし、

打撃力には定評のあるチームだったので、投手を中心にした守りの安定化は

チームに好循環を生んでいると思います。

密かに気になっていた選手が2人いました。

2年目の内山と3年目の長岡です。

ヤクルトの長年の課題だったショートの固定化を長岡が見事に実現。

彼の努力あってこそですが、大きな悩みが1つ解決されたのは大きいでしょう。

また、今年神宮に観戦に行った際に内山が代打で結果を残したシーンを見て

以後少し気にしていたのですが、

日本シリーズ2戦目で起死回生の同点スリーランを放つなど、

非凡な才能を見せてくれました。

登録は捕手なので、現在国内でトップクラスの実力を持つ中村の壁は高いですが

是非とも頑張ってもらいたいところです。

 

オリックスにとっては、活路を見出すならば

やはり優秀な救援の豊富さが売りなので、ロースコアの展開に持ち込んで

昨日の様な僅差の試合を制す事でしょう。

オリックスは投手陣の層の厚さは12球団随一だと思っています。

近代野球において、試合の終盤でどの様な試合運びをするかは最重要課題なのですが、

オリックスの救援陣はMAX150kmオーバーの投手がずらり。

しかも、数が豊富なので細かい継投も可能にしており

相手からすると、すぐに交代してしまうので対策を立てづらいのです。

だからこそですが、先発投手もペース配分を考え過ぎずに投げる事が出来るので、

良い試合運びが可能になっている、というこちらも好循環。

先発には個人的に注目している宮城、田嶋やダルビッシュが褒めた山岡がいて

救援陣には最速160kmの山崎颯一郎、お化けフォーク2世の宇田川など。

素晴らしい投手が次々に出現しています。

元ヤクルトの五十嵐が「オリックスの投手陣は無理のないフォームで

投げている選手が多い。とても良い事だと思う」と発言しており、

恐らくですが育成がとても良い状況なんだと思います。

課題は点を獲る能力があまり高くない事でしょうか。

5ツールプレイヤーの様な万能型や、走力に優れた選手は多いですが、

一撃で流れを変えるゲームブレイカータイプは杉本しかおらず

杉本が不調になると攻撃で圧を掛けられる選手が吉田だけになるのは痛いですね。

マークが吉田に集中している日本シリーズでは、

四球攻めで思う様にバットを振らせてもらえないのが厳しいところ。

去年はアダムジョーンズが居ましたが、今年は優良助っ人選手がいないので

杉本が復活するか、チームとして嫌らしい攻撃を徹底する事が

短期決戦なので重要になると思いますね。

 

個人的にいつもパリーグを応援している身としては

オリックスには是非とも頑張って欲しいところ。

日本最高峰の戦いが、少しでも長く楽しめる様に

両チームとも最後の力を振り絞って頑張ってもらいたいですね