究め道

色々感じた事を書くブログです

資産管理の難しさ

前に小学生の金銭のやり取りの話をしましたが、

堅い言い方をするなら「自身の資産管理」は

大人でも頭を悩ませる問題ではないでしょうか。

 

先日ですが、高級腕時計のシェアサービスをしていたトケマッチという会社が

突然の解散を決行し、ニュース等で世間的にかなり騒がれています。

自分が知る概要を説明すると、

高級腕時計の所有者(仮にAさんとします)にトケマッチが

利息を払うので時計を弊社に預けませんか?と話をします。

トケマッチが時計を預かると、今度は高級腕時計を

所有していないけど使ってみたい人(Bさんとします)に

弊社のサブスクに入ると好きな時に好きな時計が使えますよ、と話をします。

Aさんは利息が得られ、Bさんは大金を持たずに高級腕時計を使用出来る

というサービスがトケマッチの商売でした。

ただ、今回問題なのは最終的に顧客から預かっていた腕時計を売却し

資金化した上で海外逃亡している、という事なので

色々やらかしてるんだな…と。

西山ファームも現在ニュースになっていますが、

パターンこそ違えど投資詐欺系の話としては同様ですね。

 

トケマッチの話ですが、そもそもの発想は面白いなと思いました。

自己資金がなくても出来てしまう仕事ですし、

セールストークの巧みさが多くの人を惹きつけたんでしょう。

しかし、少し立ち止まって考えるとBさん側が返却に応じなかったら?とか

トラブルが起きた際にAさん側にどういう補償を考えていたのか?とか

詳細を知らないながらに穴がありそうな話だな、とも思いました。

投資系の話というのは総じて疑ってかかった方が良いと個人的には考えていますが

今回の話では多分に漏れず、という事だったんでしょう。

 

こういう時に信頼出来る要素とは何か?と考えると、

長期に渡って存続している企業だったり

その会社の親会社が有名企業だったり。

そういうところが1つの目安にはなるかなと思います。

逆に言うと、新しい事業を始めるのにはリスクもありますし

信頼を得る事もまた難しいものでもあります。

自身の資産を預けるには「儲かりますよ」の言葉だけではなく

それなりの理由がないとダメかな、と。

 

人間が生きていく上で資産はとても重要なものの1つです。

憲法に「最低限度の生活」として

『健康で文化的な生活水準を維持する事が出来る状態』と明記されていますが、

この為に殆どの人はお金を利用しています。

言い方を変えると、大小の差はあれど普段から資産管理をしている

という事にもなります。

『資産が増える≒自身の選択肢が増える』というのはほぼ全ての人が理解しており、

だからこそ資産運用をしたがっている、というのもわかります。

先日の小学生の話も今回のトケマッチの話も

こういう各個人の思惑を利用した"悪い話"という事ですね。

 

政府が投資に着目して呼びかけをしていますが、

資産管理については勉強不足な人が多いのでは?と思っています。

勿論、自分もその1人です。

だからこそ、今の自分に出来る事は「危うい事はしない」

という選択を取っています。

今後の人生も考えると、次に資産運用をしたいと思うタイミングは

既に時遅しの感があるのも理解しています。

それでも今安易に手を出すのはリスクがある、というのが自身の見解です。

この結論について否定的な意見がある事も想像出来ますが

逆に言うならそれだけ資産管理というものは難しい

と自分自身は思っている、という訳です。

 

TOKIOの宙船という歌の歌詞に

  その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ

  おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

という歌詞がありますね。

自分はこの歌詞を「自身の運命を他人に委ねてはならない」と解釈しています。

資産管理をするなら、十二分に勉強をした上で自己責任でやる。

人のせいにする様なやり方はしない、と決めています。

成功して喜んでも、失敗して悔やんでも、

最後に責任を取ったり、救ったり出来るのは他ならぬ自分自身なので