究め道

色々感じた事を書くブログです

さよならマエストロ

今、ドラマで「さよならマエストロ」がやっていますね。

元々天賦の才があった主人公が周囲を無自覚に巻き込む様は

良くも悪くも"あるある"な話な気がします。

しかし、芸術系の仕事というのは難しいもので

大衆に披露するものでありながら思考は寄り添えない様なものだと思うので

日々の生活という大衆的なものとの折り合いをつけるのは

容易ではないのではないかと勝手に想像しています。

 

話を載せようと思ったのはこのドラマの話ではなく。

世界的な指揮者でもあり、日本のクラシック音楽において多大な貢献を

して来た小澤征爾さんが亡くなった、というニュースを見て

個人的に思うところがあったもので。

 

自分が子供の頃の話ですが、音楽に造詣の無い自分ではありますが

少しばかり関わりがありました。

直接お話をさせていただく事迄は出来ませんでしたが、

輪の中で自分の様な子供達を相手に

朗らかな笑顔を見せながら過ごされていた姿を見て

優しそうな人だなぁと思っていました。

後でそれが如何に貴重であったかを知る訳ですが。

その光景が記憶されている事もあって

以後の音楽活動を記事で見かけると少し嬉しく感じていました。

 

記事で目にするのは、仕事の時には探求心を欠かさなかった事と

仕事以外の時間では大らかにされていた、という部分。

その中で特に感じたのは、自身の体験にも重なるのですが

『相手』を上にも下にも見ずに接していた姿です。

仕事であれ仕事以外であれ、著名人ともなると

それに応じた不都合が存在してくるものですが、

そういったものを感じさせない本当の意味での誠実さを持っている人だと

個人的には感じたんです。

一言で表すなら『感銘を受けた』という事でしょうか。

音楽とは無縁の人生ですが、人としての矜持を教えられた様な気がして

今でも目指すべき人物の1人として勝手に記憶しています。

 

人間ですし、年齢も自分とはだいぶ離れているので

自分が病気や事故でもない限り先に死ぬ事はないのですが

それでも小澤征爾さんの訃報は心に感じるものがありました。

語彙力がない為にこの感情を表現出来ませんが、

目標としていた人が居なくなってしまうのは寂しいもので。

これからは恥じない生き方を目標にする事くらいしか出来ないですが

邁進したいと思います