究め道

色々感じた事を書くブログです

FA戦線の動向

日米共に野球の季節が終わり、ストーブリーグに突入しました。

野球好きの人間からすると、移籍情報はストーブリーグを楽しむ要素の1つですが

関心事としてはまずは大谷翔平がFAでどの球団を選ぶのか、

山本由伸がポスティングで移籍、その評価は?というところでしょう。

国内外で活躍する日本人選手の動向は野球好きとして気になるところ。

更なる飛躍と新天地先は常に語られるものですよね。

 

大谷翔平のFAはメジャー最大の関心事である事は恐らく間違いないかと。

来季はトミージョン手術の影響で打者のみの出場となるでしょうが

それでも今季ホームラン王になっただけに打者としての期待値も高く、

近年のメジャーでのトップ選手に対する評価で考えると

5年以上の複数年契約を各球団が提示するでしょう。

二刀流という道なき道を往く選手だけに評価の難度の高さは圧倒的。

打者のトップ級評価価格+投手のトップ評価価格という単純な計算には

ならないでしょうが、メジャーのアイコンに成り得る選手である事は間違いなく

過去最高評価になる事は容易に想像出来るかと。

ただ、過去の大谷の発言等を鑑みると

自分の意図に沿う球団を選択する可能性があるので

『1番お金を出したところへ移籍』とはならないのが読みにくい点。

その部分を各球団がどう考えるかが最大のポイントでしょう。

 

メジャーではFA選手に対して相場の高い人から移籍先が決定する傾向があります。

例えば、FA選手が5人居たとすると、1番人気の人の行き先が決まる迄は

2番手以降の選手の行き先は決定しない事が多いのです。

長期契約を全う出来ずに不良債権化される話はよく聞きますが、

それでもFA市場は基本的に売り手市場で条件の良いところに移籍するのが定石。

球団側はそれを重々承知した上でオークション状態の市場に参加しているのです。

(ドラフトでの指名権を破棄する等の戦力均衡はなされますが

その点についての解説は割愛します)

尚、相場の高くない人たちはキャンプインの時期になっても

移籍先が決まらない事もザラ。

それでも、より良い条件を引き出す事が関心が高いのです。

今年は大谷が1番手だとすると、FA市場ではないものの山本の動向にも

影響はあるので、見守りたいところですね。

 

山本以外にも楽天松井裕樹、横浜の今永がメジャー移籍を決断。

日本人投手の質の高さはメジャーでも認知されているので

貴重な左腕(特に松井は救援経験豊富)を求める球団も複数ある事でしょう。

メジャーでの経験のなさ故に不安点はあるでしょうが

過去の日本人メジャーリーガーの実績が後押しして良好な契約が望める

のではないかと見ています。

それでも、早々に移籍先が決着するとは思えませんが…。

 

国内状況に目を移すと、FA宣言をして移籍する可能性が高く

且つ動向が注目されているのはオリックスの山崎福也と日本ハムの加藤貴之。

現在の所属球団での年俸が上位10人に入っていない

Cランクと呼ばれるFA選手には移籍した際の人的保障が不要なので

Cランクの山崎については特に関心が高い球団は多いでしょう。

本人が打撃好きという事もあってセリーグへの移籍が予想されますが

その行き先はどうなるか。

また、加藤はCランクではありませんが、先発投手として安定した登板が可能な

通称:イニングイーターの需要は高いので

在籍年数が長くなると放出する傾向の高い日本ハムから移籍する可能性が高く

左腕という事もあって争奪戦になる事は否めないでしょう。

 

野手に目を移すと、移籍が噂されるのは広島の西川龍馬と西武の山川穂高

現時点では確定情報ではないですが、

残留交渉が不調に終わった場合にはFA移籍の可能性があるので

気になるところですね。

山川については昨季迄は移籍が既定路線でしたが

シーズン序盤に本人の不祥事が世間に露呈して今シーズンを棒に振った為、

他球団が手を挙げるのかも含めて様子を見ている人は多いのではないでしょうか。

 

因みにですが、FAの権利を有している選手は国内・海外を合わせると100人以上。

FAの権利は、ざっくり言うと7年以上在籍する事が条件ですが

(細かい内容については割愛します)

プロのアスリートが7年もプレーするというのは

逆に言うとプレイヤーとしての過渡期を迎えている選手も少なくないので

権利を有していても宣言をせずに残留するケースが殆どです。

選手寿命の平均が9.5年と言われているので、

FAの権利を得るだけでも立派なこと。

また、成績だけにフォーカスしない獲得の仕方もあるので

上記の4人以外にもどの様な結末を迎えるのかは関心がありますね。

 

昔はシーズンオフになるとつまらないなぁと思っていましたが、

年齢を重ねた事でそういうところにも楽しさを見出せるようになりました。

色々知ってしまうと残念な気持ちにもなりますが、

数少ない楽しみを味わいたいと思います