究め道

色々感じた事を書くブログです

休みの1日を経て

バレーボールのW杯が現在開催中で、

女子は今大会でのパリ五輪出場権を掴む事が出来なかったですが、

今度は男子が同出場権を賭けて戦っています。

昨日迄の時点で3試合が行われ、日本は2勝1敗の勝ち点6という状況。

以前にも触れたと思いますが、今大会でグループ2位以内に入るのが

出場権獲得の条件なので、これ以上の敗戦は許されない状況です。

上位争いをするには勝ち点・セット率が重要で、

そういう意味では3-0のストレート勝ちを求められる部分も。

以下に載せていこうと思いますが、このルールを基に今の男子日本代表について

自分の思った事を述べたいと思います。

 

男子日本代表の入っているグループには日本よりも世界ランクが上位なのは

大会前はアメリカだけでした。

日本がネーションズリーグで銅メダルを獲得した事もあり

周囲の期待感も高かった事と推測します。

しかし、実力的に言うと同グループにいるセルビアスロベニア

日本とほぼ同格と見てよく、

開催国の日本は対戦順がだんだん強豪国と当たる様になっているので

アメリカ・セルビアスロベニアの前に星を落とす事は避けたく、

且つ3-0での勝利が求められていた部分があったと思います。

しかし、蓋を開けると初戦のフィンランドにフルセットでなんとか勝利。

2戦目のエジプトには逆にフルセットの末に敗戦と

スタートダッシュには完全に失敗しました。

2試合の後に1日の休養日があったので、その間に色々な考察の記事がありましたが

納得出来る理由の1つとしてエース石川の不調があると思いました。

 

石川が大会前に腰を痛めた為、調整があまり出来ていない状況とのこと。

ネーションズリーグでは22~24歳の若い選手たちの躍動によって

快挙を達成しましたが、それを支えていたのが20代後半のベテラン選手で

その中心の石川が怪我となると、精神的主柱の不調はチーム全体の

不安へと伝染してしまったのではないかな、と。

自分は常々スポーツにおいてメンタルの重要性を感じていますが、

最初の2試合はまさにそういう部分かな、と思います。

ともに最初の2セットを圧倒しておきながら、

3セット目以降でチームが変わってしまったかの様になったのは

メンタルの不安定さを感じずにはいられなかったですね。

 

試合を観ていて個人的に感じた事としては、

2セット目迄と3セット目以降の違いとして

3-0で勝たなければ、という内なる焦りがあったのかな、と思っています。

上位2か国に入る上で勝ち点・セット率の重要性については

先程少し触れたので割愛しますが、

2セット目迄を圧倒していたが故に勝利が脳裏にチラつき

勝ちを焦って戦い方が雑になってしまって

自分たちで首を絞める結果になったのかな、と。

バレーボールだけではありませんが、スポーツでは瞬時に色々な判断をして

行動をしなければ成果を上げられません。

戦い方が雑になると書きましたが、

瞬時の判断が遅れたり、力の入れどころを一瞬間違えるだけで

今迄積み上げて来たものが崩れてしまうというのが

良くわかったのではないでしょうか。

言い換えれば、積み上げて来たものを丁寧にしっかりと確実に行う。

凡事徹底を試合終了の瞬間まで続けることが

結果として自分たちが望むものになると思いますね。

 

石川の不調の話をしましたが、彼自身が怪我によって1試合ずっと

ハイパフォーマンスを出す事が難しいと考えていたからこそ

勝ちを焦ってしまい、それがチーム全体に伝染し

最初の2試合の状況に陥ってしまったのかなと思います。

恐らくそれを休養日の1日でチームとしても理解したんだと思いますが、

昨日の3試合目のチュニジア戦では最後まで相手に隙を与えなかった

試合運びが出来ていた様に感じました。

そういう意味では、日本にとっては恵みの休養だった様に見えますね。

 

これからは世界ランクの上位国との試合が続きます。

3試合目の様な最後まで丁寧に戦い抜く展開が求められる事でしょう。

出場権獲得は厳しい見通しだと言わざるを得ませんが、

昨日の試合運びを観て少しだけ希望が見えた様に見えるので

これからも頑張ってもらいたいですね