究め道

色々感じた事を書くブログです

男子と女子は違うスポーツ?

バレーボールのパリ五輪出場権を賭けた戦いが開催されており、

グループ内で2位以上に出場権が与えられますが

女子日本代表は昨日で大会を終え、3位という結果に。

今大会でパリ五輪の出場権を得る事は出来ませんでした。

翌年の五輪前に行われるネーションズリーグの結果によって変動する

世界ランクの順位によって出場の可否が決まる、という事になりました。

ちなみに、この後男子日本代表が出場権を賭けて戦います。

 

今年のネーションズリーグで男子は3位に入る躍進を見せました。

これによって男子のマークはかなりキツくなる事が予想されますが

一旦膨らんだ国民の期待に是非とも応えてもらいたいところです。

女子は仕切り直しという結果ですが、自分が試合を観ていた素人の感想だと

男子と女子は明らかに戦術が異なる様に見えました。

 

アバウトに、女子の方が繋ぐバレーでハラハラドキドキの展開になりやすい

と思っていましたが、その感覚は微妙に違うんだなぁと思う様になりました。

バレーボールはサーブレシーブをどれだけ正確にセッターに返せるか?

というのが得点に直結します。

セッターが攻撃のタクトを握りますが、セッターがトスの選択肢を増やせると

守備側にはブロックを含め守備を分散せねばならず

結果として守りが薄くなりがちに。

一方、サーブレシーブが乱れるとセッターがトスをするのは

ほぼレフトのみになるので、守備は守りやすくなります。

ブロックも集中出来ますし、ブロック出来ない場所を

レシーバーが待機すれば良いので、結果的にボールが拾える確率が上がるのです。

なので、結論として強豪相手の場合はサーブで相手のレシーブを乱して

攻撃を単調化させるのが基本戦術になる訳です。

サーブでミスをするとガックリしてしまいますが、

相手に上手くレシーブさせない様にするが故のサーブミスなので

ここについては割り切りが必要かな、とは思います。

 

ここから先が男女の違いだと個人的に思うところですが、

女子の試合を観ていてトルコのエースアタッカーは段違いのレベルでした。

過去にもロシア等でそういう選手が出て来る事がありましたが、

女子には1人で試合を制してしまう突出したレベルの選手が出現すると

上記の様な基本戦術を取ってもゴリ押しで点を取られてしまい、

結果としてゲームプランが遂行出来ずに敗北してしまう事があるんだ

という事がわかりました。

エースにばかりボールを集めると疲労もありますし、攻撃も単調になりますが

軸になる選手が居る、というのはそれだけでチームへの貢献度が

計り知れないんだなぁと思いましたね。

一方、男子はというと、パワーとスピードの違いはありますが

サーブで崩して…という基本戦術は重要で、

且つ男子バレーのパワー化によって世界各国のレベルが向上した事によって

突出した選手が出て来る事が逆になくなった様に思いました。

突出した選手が居ないとなると、やはり大事なのは基本に立ち返る事なので

ここを突き詰めていくのが重要に。

男子バレーの躍進はサーブレシーブの強化、という記事を見ましたが

キチンとセッターにボールが渡る事で多彩な攻撃を可能にした

という評で恐らく間違いはないかと。

 

戦術が異なれば、育成方針も変わりますよね。

日本は段違いのレベルの選手が出て来る事はほぼないので

自然と総合力で勝負するチームになる訳ですが、

それにしては女子の方は逞しさに欠けていたかな、と思いました。

敗北したトルコ・ブラジル戦は歯が立たなかった訳ではありませんでした。

相手がバタつく時間帯もあり、地の利を活かし切れず

自分たちのペースに持っていけなかった、という感じに見えました。

具体的に言うと、相手がレシーブミスをして日本ボールになっても

日本選手側も慌ててしまって相手に拾われてしまったり、

相手の攻撃を単調化してもレシーブのポジションを正確に取れずに

アタックを決められたりしている様に見えました。

勿論機械的に動くのは難しいと思いますが、

メンタル面で充実していないが故に

相手がミスをした際の浮つきが感じられて狡猾に戦い切る事が出来ないのは

スポーツ選手・チームとしてはまだ完成していないのでは?と思いました。

そういう部分は男子の方がしっかりしていて、しっかり得点に繋げたからこそ

ネーションズリーグで結果を出せたんだと思いますね。

 

素人の勝手な意見ですが、勝つと注目を浴びますし

負けると見なくなってしまうのが

残酷でもあり素人の率直な評価になる訳で。

なでしこがW杯で優勝したり、ラグビー日本代表がW杯で活躍したからこそ

一時的であったとしても注目されたのは間違いありません。

勝利至上主義となってしまうのは個人的にも本望ではありませんが

やはり大事なのは結果を出す事なんだろうなぁと思います。

 

光があれば影があるのが世の常。

一筋縄ではいかないのが難しいものですね