究め道

色々感じた事を書くブログです

躍進となるか

バレーボールは現在ネーションズリーグという世界大会が開催中。

男女共に日本も参加しており、これから3週目を迎えるところです。

位置付けはわかりませんが、バレーボールの世界上位国が集まって

2カ月くらいの長い大会を開催しているのがネーションズリーグで、

全ての出場国と対戦するリーグ戦を経て

上位8か国が決勝トーナメントを勝ち上がっていく、という形です。

男子と女子が1週間毎に交互に試合を行うので

第一週が女子、第二週が男子、第三週が女子…となる為

結果的に2か月くらいの長期大会になる、という訳です。

また、この大会を色々な国で開催するのも特徴の様で

バレーボールの競技人口の向上や興行の面もある様に見受けられます。

相撲の地方巡業の様なイメージでしょうか。

 

さて、そのネーションズリーグで男子の日本代表が絶好調。

現在2週目まで経過していますが、8戦全勝中。

上記の通り、最後はトーナメント制なので優勝までの道のりは

まだまだハッキリ見えている訳ではありませんが、

今迄の8試合の中には約30年間勝利していなかった強豪ブラジルに勝利する等

日本代表にとっては躍進と言える活躍ぶりでしょう。

自分も暫くバレーボールを追っていなかったというのはありますが、

これだけ強くなっているなんて想像もしていなかったので

正直驚いてもいますし、もっと事前に注目しておくべきだったなと思っています。

BSではありますが、この前アルゼンチン戦を妻と一緒に観戦。

最後は競り勝つ形でしたが、アルゼンチンは東京五輪で銅メダルを獲得した強豪。

ブラジルに勝った実力はフロックではなかったというのを証明する

試合だったな、と観ていて感じましたね。

 

低迷していた頃の日本はとにかく相手のパワーとスピードに翻弄され

レシーブが乱れる事が多く、結果的に攻撃のバリエーションを作り上げられずに

失点してしまう、という形でした。

サーブで相手を崩して攻撃を単調化させるのが現在のバレーボールのトレンドなので

サーブレシーブを含めたレシーブ力がなければ

上位争いは現実的ではないのは知られていたところ。

しかし、素人は派手な攻撃面についてフォーカスしがちなので

攻撃のスター選手は居るのに何故勝てないんだ?

という感じだったんじゃないでしょうか。

 

アルゼンチン戦の解説でも言っていましたが

レシーブ面でのレベルアップは素人が観てもわかるくらいでした。

キチンと返して欲しいところにボールが返るので、攻撃の選択肢が増える。

結果的に相手に的を絞らせず翻弄する、という事です。

また、相手のアタックレシーブやブロックもしっかりしていて

相手に対する研究力の高さも感じました。

データを基に対応するのは以前から言われていた事ですが、

そこにレシーブの技術が追い付いた、という事かもしれません。

これによって自分たちのやりたかった攻撃の多彩化が実現した

という表現になるんだと思います。

 

日本の選手たちの平均身長は世界と比較すると決して高くはありません。

そんな中、対抗する技術とそれを実現するメンタリティが備わってきた

というのが今回の結果になっているんだと思います。

現場で戦っている監督は外国から招へいした人ですし、

バレーボール協会に元日本代表の川合俊一氏が入閣してから

風向きが変わった様な感もあります。

現在の日本の躍進は全てが繋がっているのかな、と思いますね。

日本のバレーボールが世界を席捲していた頃は自分が生まれる前で

話でしか聞いた事がないものばかりでした。

その再来を予感させる活躍に、スポーツ好きとしてはワクワクさせられます。

これからも頑張ってもらいたいですね