究め道

色々感じた事を書くブログです

こんな日が来るとは

投手と打者の二刀流としてメジャーでも活躍を続ける大谷翔平

今季ホームラン王を獲得しました。

終盤は肘の故障に端を発して複数の怪我が発覚、

シーズン最終盤となる9月はほぼ出場せずに今季を終えましたが、

それまでに量産したホームラン数を同一リーグの他の打者が超える事はなく

大谷がホームラン王となった訳です。

彼の底知れない才能が今回の打撃タイトル奪取によって記録として証明された

と表現して良い話ですね。

例え、投手と打者の両面で素晴らしい能力を持っていたとしても

タイトルを争うレベルで結果を残さなければ

二刀流の継続は許されなかったでしょう。

ある意味特権の様なものですが、それも結果があってこそ。

今でもアメリカで批判的な意見がありますが、

従来の型や枠に収めるのが勿体無いプレーヤーである事は間違いないでしょう。

怪我もあるので、今後彼がどういう選択をするのかはわかりませんが

いちファンとして応援し続けたいと思っています。

 

そもそもの話ですが、日本人がメジャーでホームラン王のタイトルを

獲る日が来るなんで一昔前は考えた事もなかったです。

自分が幼少の頃は日米野球でその差を見せつけられていましたし、

日本で規格外の凄さを誇っていた日本人野手は

自分の学生時代で言うとイチロー松井秀喜の2人。

イチローはパワーではないところで勝負をしましたし、

(ボールを飛ばす力はありましたが、ホームランで勝負をしないスタイルでした)

学生時代から凄まじいパワーを誇り、日本球界在籍時も活躍した松井は

1シーズンでは31本が最多だったので

その高過ぎる壁に自分は茫然とするしかなかったですね。

(松井は長距離に拘るのではなく、打点での貢献を重視する様になったのもあります)

2人以外にも海を渡った野手は数多くいましたが、

打撃のタイトルを獲るどころか複数シーズンの活躍が難しいくらい

レベルの高い場所なので、日本の野球に対する考え方も相まって

投手は通用するが、野手は…と考える人も多かったでしょう。

(2人以外の例外で言うと青木宣親くらいでしょうか)

今後は吉田正尚鈴木誠也が大谷に続いていくかが気になるところですが

ホームラン王というよりは総合的に優れた5ツールプレイヤーとしての

活躍の方が現実的かなと思いますね。

 

特にアメリカではホームランに対する敬意は強く、

だからこそ過去にメジャーで戦って来た日本人選手と比べても

大谷に対するアメリカ人の対応は違っていました。

大谷の努力があってこその話ではありますが、

1人の活躍によって色々な変化があったのは間違いないでしょう。

恐らく、野球に関心がある世界中の全ての人が

見方を変える出来事だと思います。

 

色々御託を並べて来ましたが、いち野球ファンとして

これ以上ない程の感激をしております。

WBCがチームとしての感動ならば、大谷のホームラン王獲得は個人としての感動。

感動をありがとうございます