究め道

色々感じた事を書くブログです

道なき道を往く

メジャーリーグではプレーオフ期間に突入しましたね。

日本でもクライマックスシリーズが始まり、いよいよ佳境です。

メジャーでは大谷の一挙手一投足が毎日報道されていた訳ですが、

今季遂にメジャー史上初となる『投手の規定投球回数』と

『打者の規定打席』の両方を同一シーズンで達成する記録を打ち立てました。

簡単に説明すると、規定投球回数規定打席

シーズンを通年で活躍出来たかどうかを評価する指標の1つ。

大きな怪我や不調なく試合に出続ける事で達成出来るもので、

特に投手に関しては規定投球回数を超えると

1年間で安定した投球をし続けた、という事で非常に評価されます。

昔に比べると規定投球回数を達成する事自体が非常にハードルが高く、

日本のプロ野球だと今季規定投球回数に達した投手は12球団でたった19人。

1球団あたり約1.5人しかクリア出来ないものを

今季大谷はクリアし、尚且つ打者としても通年で貢献した、という訳です。

 

長いメジャーの歴史でも、投打の両面で規定到達した例はないので

まさに前人未踏の記録です。

ここまで貢献しながら、今季はMVPの獲得が怪しいと言われる程

対抗馬であるヤンキースの打者アーロン・ジャッジが凄まじい活躍をしたので

日本のメディアは騒いでいる、という感じですね。

(ジャッジはベーブルースのシーズン本塁打記録を超える62本を打ちました。

過去にそれ以上打った打者はいましたが、全員禁止薬物の使用歴があるので

ジャッジの記録こそがNo1である、という人がいる様です。

過去No1の記録を打ち立てた人物が対抗馬なので、ある意味騒がれて当然です)

どっちの選手がMVPに相応しいかについては

図るべき物差しが違うのでどうしても私情が挟まれる可能性が高い為

今回は載せるのを控えようと思いますが

長い歴史に名を刻む活躍を2人が見せたのは言うまでもないと思います。

 

投打でダブル規定到達は前人未踏ですが、

その道、前例を大谷が作ったというのは凄いこと。

道なき道を往く姿はパイオニアの名に相応しいと思います。

彼の成し遂げた事が如何に凄い事だったか、というのは

今現在評価出来るものではないと思っています。

自分や大谷自身が生涯を閉じる迄に同じ道を歩くプレイヤーが現れたら

その人にその道の険しさを表現してもらいたいですし、

現れないのだとしたら、唯一無二でスペシャルワンであった

という事の証明になるのではないでしょうか。

 

大谷自身の今後の活躍も勿論楽しみですが、

今後彼の記録に迫る選手、超える選手が現れるのかどうか。

新たな楽しみを生む快記録だと思いますね。

ともかく、大谷には少しでも長く我々を楽しませて欲しいです