究め道

色々感じた事を書くブログです

ストライキの行く末

池袋西武百貨店労働組合が本日ストライキを決行しました。

自分の感覚的にストライキをする事って大分減った様に感じていたのですが、

今朝のニュースで、全ての業種・大小を対象にすると

2020年時に40件弱起こっていたそうなので

そこにも少し驚きました。

ストライキを要求する際に労組が様々な要求・交渉を経営陣と行い

結果的に決行せずに回避するケースが多いと思っていたので

久しぶりにストライキに関する話を聞いたな、と思っていましたが

日本全国で見るとあるものなんだなぁと感じましたね。

 

今回の経緯を詳しく知っている訳ではないのですが、

概要を載せると、西武百貨店筆頭株主になっているセブン&アイHDが

アメリカの投資会社に売却し、売却先の企業がヨドバシカメラ

店舗内に拡充する意向を示した事で、既存の従業員の雇用が守られるのか?

という点が明確でない為に行われたストライキ、という感じですね。

そこに豊島区長が物を申している、というのを以前ニュースで観ていたので

構造は単純ではないのはその時から理解していましたが

拗れたまま売却の話だけが進んでいた、というところでしょうか。

 

自分は池袋西武百貨店に偶に足を運ぶ程度でそこまでの思い入れはないのですが

百貨店系は以前からネット販売の充実によって売り上げの低下が顕著で

コロナ禍というものが更に追い打ちを掛けました。

この数年で有名百貨店の閉店も実際に起きていて

新しい方向への舵取りは求められていた印象です。

池袋西武も多分に漏れず経営方針として売却という選択肢を選んだ訳ですが、

土地とイメージも相まってだいぶセンセーショナルに報道されている様に感じます。

普段使いしている人からしてみると、何とも言えない気分だと思いますね。

 

やり方が良くなかった、という部分はあるにせよですが

世の中の流れを考えれば百貨店で買い物をする人が今後増える可能性は低いですし

雇用を守り切る事は難しい事くらいは想像出来ます。

外商が太客なのはデパートの常ですが、

それだけでは乗り切れないという事でしょう。

どこかで決断しなければならないのは、経営陣も従業員も同じこと。

今回のストライキによって双方が望む方向へ進むとは考えづらく、

ストライキの意味があるのか?すら個人的には疑問符が浮かびます。

当事者でないだけに俯瞰して見ている側面はありますけどね。

 

以前メンタル不調時に通っていた施設で

デパート勤務の方が居ました。

とても物腰が柔らかい方だったので今でも印象に残っています。

それぞれに人生がある話なので何とも言えませんが、

そういった方々が生活に困らない様な結末になって欲しいな、とは思います。

雇用が守り切れないのはわかりますが、

解雇された方々が気持ちを切り替えて別の場所で頑張ってもらえたら

関係ないながらに一安心出来るかな、と。

 

まだまだすんなりと話が進むとは思えませんが

日本経済の停滞ぶりを表す様な話だな、と思いました