究め道

色々感じた事を書くブログです

幕を下ろす事は新たな幕開き

2023年1月末日をもって、渋谷にあった東急百貨店本店が閉店しました。

約55年に渡って商売をしてきた場所でしたが、

建物の老朽化や渋谷地区の再開発におされたことや

近年では百貨店への来客の減少もあり、

寂しい気持ちはありますが閉店も致し方ない事なのかもしれません。

 

百貨店は昔のイメージで言うと良いものが揃う場所で、

贈答品を選ぶ場所としては格好の場所でした。

次世代にも足を運んでもらう為に屋上に小さい遊具の施設があったり

気軽に利用してもらう為に地下に食材を用意する『デパ地下』があったり。

東急以外の百貨店でも様々な取り組みが行われていたので

デパートはワクワクさせられる場所でした。

 

しかし、近年ではインターネットによる流通が一般的になった為、

店舗をわざわざ出す必要性が薄れてしまった事や

よりリーズナブルなスタイルとしてショッピングモールが一般化。

顧客を徐々に減らす中で止めを刺したのがコロナ禍でしょう。

大手百貨店で廃業する、というところまで話が進んでいる事はまだありませんが

デパートを知る世代が高齢化しているのは事実なので

これからはよりシビアに淘汰されていくんだろうな

とぼんやり考えています。

 

東急百貨店の跡地には36階建ての複合施設が建設予定になっており、

その中には商業施設・ホテル・賃貸住宅が組まれる予定になっているそうで。

渋谷では駅前を中心に地域の再開発がドンドン進んでいるので

ひと昔前の渋谷の街並みからは更にガラッと変わっていくんだろうと思います。

ノスタルジックな気持ちにはなりますが、街が廃れてしまうのはダメですし

時代と共に人の意識も変化するもの。

新しいものが多くの人に良い気持ちで迎えらえる施設になってくれると嬉しいですね。

 

時代の変化はいつでもあるもので。

だからこそ、そぐわなくなったものは淘汰されてしまいます。

それは同時に新しいものの台頭を意味しますね。

今回は東急百貨店でしたが、

2009年に池袋の三越も閉店してヤマダ電機に変わりましたし、

コロナ禍で小売店の閉店が相次ぎましたが、

新しいテナントが入って新しい商売をしているところも。

業種は違いますが、Tsutaya等のレンタルビデオ店amazonプライム等の台頭によって

苦境に立たされているのもありますよね。

今は盛況なamazonプライムも、もしかしたらそのうち新しいものに

淘汰されていく可能性がある訳で。

 

求められていくものが変化すれば当然そこに新たなビジネスチャンスがあり、

逆にパイが奪われる危機感はある意味どこにでもある話だと思います。

弱肉強食という表現が正しいかどうかはわかりませんが、

それは自然の摂理なんでしょうね。

逆に、ずっと続くものはかなり稀有な存在なのかもしれません。

 

個人として出来る事は、その時代の変化に取り残されない事、でしょうか。

感傷的になる事は自分もありますが、

頭が柔らかくないと時代に取り残されて

結果として自分が苦労するのが世の中の常。

だからこそ、色々な事に関心を持つ必要があるでしょう。

それが楽しめない人にとっては苦痛なんですけどね。

 

新たな自分になれる様、毎日勉強ですね