究め道

色々感じた事を書くブログです

電力使用について

本日、関東地方は梅雨明け宣言がされました。

先週末から連日猛暑日が続き、これは梅雨明けでも良いのでは?

と方々から言われていましたが、

やっぱり、という結論でしたね。

来週に天気が下り坂になる予報もありますが、

気象予報士泣かせの難しい天候とは裏腹に

世間的には「もう梅雨明けで良いでしょ」という感じですね。

テレビでは梅雨入り・梅雨明けの宣言はもう不要では?

という話も出ている様で、風物詩がなくなるのは寂しいものですが

世の中と共に気象も変化する訳で、

そういう議論は必要かもしれませんね。

 

2011年の東日本大震災を機に、電力確保の難しさは度々話題になりますが

今年は加えてウクライナ情勢によって世界的な燃料費の高騰も重なり

電力会社は節電を呼び掛けています。

電力需給ひっ迫警報が宣言されると、場合によっては計画停電

視野に入れなければならない程電力はギリギリの状態になる訳ですが、

一方でこれだけ暑い日になってしまうと

コロナ禍でマスクをする事が当たり前になった今は

熱中症も同じくらい気を付けなければならないもの。

電力は節電したい、けど命は守れ、という矛盾している様にも聞こえる話は

どの様に振る舞うべきなのか?と考えてしまうところですね。

コロナ禍なので、これも奨励は出来ないんでしょうが

自宅で涼むのではなく、お店や会社など人がある程度いる場所で

まとめて涼を取るのがベストなのかもしれません。

そうはいっても、ペットを飼っている人や自宅から出られないケースもあるので

一概には言えないところではありますが。

 

そんな中、電力を一定以上抑えるとポイント付与というサービスを開始。

正直、的外れも良いところだろ…と思っています。

電力をバンバン使う場所を工夫するのはまだしも、

自宅の電力を抑えたらポイントを、というのは良策とは言えないですね。

ポイント付与には前月から一定量減らした場合に、という事なので

これからの夏場で電力需要が高まるところだからまず達成は難しいでしょうし、

その月は達成出来ても、翌月更に減らす、というのは

正直ミッションインポッシブルでしょう。

それで「政府は応援してます」みたいな姿勢を見せられてもね…という感じ。

それなら電気料金は国が改定等を定めている訳ですし、

この夏の電気料金の上昇幅については政府が税金でカバーします、

とかの方がわかりやすい様に感じますね。

(勿論反発もあるとは思いますが)

 

様々な税金の増税は簡単に決まるのに、

国民の不満が溜まったらバラマキで解消しようとする姿勢が

このポイント付与制度でも垣間見える感じで好きにはなれないです。

そもそも原子力発電に舵を切る様にしたのは電力会社独自の判断ではなく

政策の部分も多分にある訳で、

原子力発電に替わる新しい電力についても未だに決まらず。

火力発電で補う現実から早く脱却してもらいたいですし

こういうところに新しい発想が出ない事が残念でなりません。

太陽光発電は少しずつ伸ばしていますが、それでも企業努力の範囲でしかなく

そういうものをしっかりと定めていく必要が政治には出来ると思うのですが。

 

様々な容易でない問題があるのは理解出来ますが、

だからといって新しい事を始める足枷にしかなっていないのであれば

誰かが英断するしかない訳で。

最近ネットの記事で「物事を決断する若者が減っている」というのを見ましたが

それって若者だけじゃないよ、と思います。

責任を取りたくないマインドが強く働いているんでしょうが、

誰かがやらなければならないこと。

電力は生活の基盤なので、しっかりと未来をイメージして

事柄を進めてもらいたいですね。

 

こんな暑い日(最高気温36℃予想)に停電なんてされたら

仕事どころか命の危機ですからね…