究め道

色々感じた事を書くブログです

職人故の言い回し

ネットの記事で読みましたが、山下達郎が自身がMCをしている

ラジオ番組で発言した内容がひと悶着を起こしている様で。

自分はそれまでの経緯を全く知らないのですが、

偶々実家に車で行っていた際にラジオで流し聴きしていたので

ちゃんとは聞いていなかったものの

何かいつもと違う雰囲気は感じました。

 

経緯は詳しくないのでさわりだけになりますが、

業務提携している松尾潔氏と契約を解除した際に

松尾氏がTwitter上で発言した内容により様々な憶測が流れ、

Twitter等のアカウントを有していなかった山下達郎

コメントを発表する場としてラジオ番組を選んだ、という事です。

山下氏は数多くの楽曲を自身以外の人に提供していますが、

その中でも多くのジャニーズグループに楽曲提供をしており

昨今の性加害問題に対して松尾氏が思っている事があるのに対して

山下氏は静観をしていた、というのが概要でしょうか。

 

詳細は知らないので突っ込んだ発言は出来ませんが、

何も知らない状態で偶々つけていたラジオの内容に

正直驚いた、という感情はあります。

しっかりと耳を澄ませていた訳ではないですが、

いつもとは違って随分強い口調だったので「何なんだ?」と思いました。

後日記事を見て、こういう事を言っていたのかと知ったのと

それに対するファンを含めた一般人の反応は

かなりのものになっているのは間違いないでしょう。

 

個人的には山下達郎のファンではないです。

ただ、良い歌は数多く出しているのは承知しています。

音楽に関心が薄いという訳ではありませんが

うすーく「凄い人だなぁ」と思っているくらいの感情です。

なので、今回の騒動についての個人的な見解としては

職人気質な人が出したコメントが一般人には受け入れがたかった

という事なんだろうなぁと思っています。

 

例えばの話ですが、日本の漆塗り等の伝統工芸を扱う様な人たちって

自分の技術の昇華が全てで、販売には興味がなかったり

技術の伝承をしたくても自分が認めた人でなければ伝承しないとか

独特の感性があると思っています。

商品としては物凄い価値のあるものを生み出している一方で

世の中の動向とかには関心がない様なイメージで

「余計なものを捨てて一心不乱に追及するのが職人」という

日本らしいイメージがありますよね。

今回の山下氏も自分にとってはまさにこんな感じで、

良い歌を作る事には探求心が旺盛である一方

曲を聴く人たちへの関心はあまりないのかなと思わせる発言でした。

商品(曲)に罪はないですが、ある種一方的かもしれませんが

慕っていたファンにとっては残念な発言で

裏切られたかのように感じるのも無理はないかな、と。

ただ、山下氏にとっては誤解が生まれ続ける現状には我慢ならなかったものの

同時に良い楽曲を作る上で障害にならなければ

自分としては関知しない、というスタンスが垣間見えた感じで

良く言えば職人気質、悪く言えば無関心という回答だった様に感じますね。

 

会社の株主だし、松尾氏の契約解除に対して物が言える立場だった

という意見もありますが、会社のシステムとしてはそうであっても

本人に関心がなくて「自分はやる事があるから、後は頼むね」なんていうのは

結構いろんな会社で当たり前の様にある話だと思いますし

僕自身が山下氏に対して特別な感情を抱いていないからこそ

こうやって感情を高ぶらせる事無く考えられているのかな、とは思います。

 

ただ一点言える事としては、誰しもが正解を出し続ける事は出来ないですし

イメージが先行する事はあるでしょうが、

気に入らない事があった時に総叩きする様な風潮は

どうにかならんもんかな、とは思いますね。

よってたかって虐めている様に見えるので。

そんな事するくらいなら淡々と増税等国民の生活を真に考えている様に見えない

政治を叩いたら?と思いますね。

昔は学生運動とかで血気盛んだった時代もありましたが、

アレをやらなくても主張はしないと、と思ったり。

これも皮肉めいているのは重々承知していますけどね