選挙期間中に起きた安倍氏襲撃事件ですが、
自分が以前書いた７月１２日時点では
犯人の山上氏が旧統一教会によって自信を含む家族の人生を狂わされ
安倍氏が教団にメッセージを送った事が過去にあった事から
襲撃するに至った、というのが各社・各局の見解でした。
その為、自分は安倍氏への恨みは間接的なものだと思っていたので
切り離して考えた方が良いと思っていましたが
８月１日現在、今迄の報道等を見ると
山上氏の凶行が決して筋の通っていないものではなかった事と
（事件自体を肯定するつもりはありませんのであしからず）
政治と宗教というものの根深さを感じている今日この頃です。
以前、オウム真理教の事について少し触れると共に
カルト宗教に運良く関わる事がなかった人生について書きましたが
統一教会がオウム真理教の前に社会問題になっていた事については
あまり触れていませんでした。
自分自身が幼かった事と、その後の経緯について不勉強だったので
触れなかったのですが、統一教会の過去の問題については
この襲撃事件以後かなり色々なメディアで取り上げられると共に
今でも苦しみ続けている人たちがいる事もクローズアップされたので
そういうものを知る機会になりました。
恐らく、自分以外にも同様の感想を持った方もいる事でしょう。
今回自分が非常に関心を持っている部分は
政治と宗教の関係性についてです。
公明党が創価学会と深い繋がりがあるのは広く知られているところでしょう。
あまりオープンにはしていませんでしたが公然の事実ではありましたし、
近年の選挙番組で池上彰氏がその関係性にツッコミを入れている姿をみて
その関係性を知った人もいるのではないでしょうか。
宗教のイメージが悪い理由に執拗な勧誘が挙げられますが、
創価学会員の勧誘活動を忌み嫌う人からすると、
公明党には投票出来ない、とイコールで語られるケースがありますね。
いつも一定数の議員を送り込む事が可能になっていた訳です。
今回の統一教会と自民党の関係性はそれをもっと強くした形なので
驚きと共に選挙制度の核心を突く関係性だな、と思いましたね。
勿論、自民党支持者及び自民党員全てが統一教会との関係者ではありませんが
宗教も囲い込んでいた、と見ても良さそうです。
今の選挙のシステムでは、多くの票を得られれば当選するシステムです。
例えば、１万人の街があったとします。
確実に当選するには５０００人以上の票が理論上必要になりますが、
今回の投票率は平均で約５２％。
数字にすると、票数は合計で５２００票になるので、
２６００票が当選ラインになる訳です。
耳障りの良い政策を掲げる事は勿論ですが、
実際には票を入れてくれる様に仕向ける必要がある訳で。
その中で、例えば従業員１００人の会社の社長に
◎◎さんに投票する様説得する事が成功し、且つ社長が社員全員に話をしたら
１００票が計算に入る事になります。
１人１人に説得するなら膨大な時間が必要になる訳ですが、
今回のケースの様に組織票を獲得する事が実際には重要な訳で
その為に宗教を利用していた、と結論付けても良いのかもしれません。
事実、統一教会の捜査が上層部からの指示によって打ち切られた
というコメントを残した人がいるので
票を入れてくれる統一教会を自民党が庇った、と解釈しても良いのかな、と。
双方が表立って肯定する事はないでしょうから
今の世の中の論調を追い風に何処まで深くメスを入れられるかが
今後の焦点になるでしょう。
ただ、今回自民党の実態が解明されていったとして、
「じゃあ次の選挙は何処に入れるのが良いのか？」と言われると
野党の体たらくについては語る迄もなく。
なので「投票しない」という選択をする人が多いのは事実です。
勿論任せられる人が見当たらないというのは残念ですが、
前回自分が載せた様に今迄投票してこなかった人に
「間違っても良いから投票しよう」と思って貰えればな、と思います。
そうでなければ、現状は一向に改善しない訳ですから。
それでも投票に二の足を踏む人がいるなら、
「〇〇さんに当選して欲しくないから違う人に入れる」でも良いかもしれません。
無責任な書き方になってしまうかもしれませんが、
投票には無慈悲にも当選と落選があるので
上記の気持ちで投票しても構わないと思っています。
大事な事は、投票する事で意思表示をする事だと思うので。
平成ノブシコブシの吉村が投資で騙された際のコメントとして
「大丈夫。死にはしない。俺が失敗しただけ。全部自分の責任」と言っていますが、
仮に間違った人を当選させて、より酷い政治をしてしまったとしても
このマインドで次に進もうとする方が潔いかな、と思います。
勿論、投票には熟慮の末の結論で投票してもらいたいですが、
失敗をその先の成功に変える為にも、政治には関心を持ってもらいたいですし
自分もそうでありたいと思います
