究め道

色々感じた事を書くブログです

七つの大罪を調べてみて思うこと

七つの大罪、という言葉を知っているでしょうか。

カトリック教会における用語の様で、

人間を罪に導く可能性がある感情のことだそうです。

自分はこの言葉を初めて知ったのは漫画でしたが、

人間の本質にある欲望・感情を多くの人が制御する中で

制御出来なくなる事で罪を犯す事になるのかなぁなんて

勝手に解釈しています。

無宗教故に熱心に考えようとしていないので、

勝手な解釈で自己完結しているだけなんですけどね。

 

現代においての七つの大罪は、以下の7つを指しています。

傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰の7つ。

字だけを見ると、確かに悪いイメージのものが並んでいます。

ただ、この7つが直接悪い事をする訳ではありません。

上記で書いた様に『罪に導く可能性がある感情』ということ。

必ずしも絶対悪という訳ではない、と見ています。

人間は誰しもが負の感情を持つ事はありますし、

それをコントロールして生活する事が当たり前。

逆に、その感情を上手にエネルギーに変える事で

状況を好転させる事だってありますよね。

例えば、強欲というのは何でも欲しがる様なイメージがありますが

欲しいものを手に入れる為の手段が適切であれば問題ない訳ですし、

憤怒は誰しもが怒る瞬間というものを感じるでしょうが

不条理なものを正す為に行動するエネルギーとして

怒りの感情が原動力になる事もあるでしょう。

また、7つの感情が生まれたキッカケを探ると

一方的に断罪出来ない事柄が見えて来る事もあると思います。

解釈の仕方が一方向的でなければ良いだけの話なので、

多角的に物事を見る上で大事な話なのかもしれません。

 

日本の司法は基本的に更生を軸にしています。

古い日本語になりますが、『罪を憎んで人を憎まず』という言葉があります。

性善説と揶揄されるかもしれませんが、

罪を犯す背景を理解する事で以後の抑止に繋がるというのがベースになっています。

ただ、この考え自体は悪くないと思いますが、

反省を活かさずに同様の事柄を繰り返すのはダメだと思いますし、

それは7つのうちの1つである怠惰に他ならないかな、と。

日本は他国に比べて共存共栄の考えが強い国なので、

他人との距離感をしっかり保ったり、時には悪い事を指摘する気持ちを持たないと

日本の悪い部分でもある『事なかれ主義』という形になってしまいますよね。

日本の良いところ・悪いところの双方をしっかり把握した上で、

続けるべきこと、変更する必要があることを考えていく事が大事だと思います。

自分には権力というものは持ち合わせていないので、

せめて身近な人を守る為に、この事を頭に入れているつもりです。

人にはそれぞれ自分の正義があるので、

それが衝突にならない様に気を付ける必要もありますけどね。

 

ちなみにではありますが、7つの大罪の関連付けとして

それぞれ罪に対応した美徳というものもあります。

色欲に対しては純潔、憤怒に対しては忍耐、というものがあるのですが、

美徳の7つは日本人が好みそうな言葉が並んでいて

罪と共に7つの美徳も覚えておくのも良いかもしれません。

気になる方がいらっしゃったら、調べてみていただきたいです。

浅はかかもしれませんが、ちょっと納得出来る言葉ですよ。

 

余談ですが、ガンジーの慰霊碑に7つの社会的罪、というものもあるそう。

ガンジー自身がこの概念を作ったという訳ではないそうですが、

その7つがまた興味をそそられました。以下の7つです。

理念なき政治・労働なき富・良心なき快楽・人格なき学識・

道徳なき商業・人間性なき科学・献身なき信仰の7つ。

7つの大罪とは少し違いますが、この7つは現代的な考えに基づいて

考えられた言葉の様に感じたので面白いと感じました。

この言葉を今の日本人を含む世界の人に突きつけたら

果たしてどんな反応を示すんでしょうね~。

自分を含め、聖人君子になりたくても何らかの理由でなれなかったりして

妥協している人が殆どだと思いますが。

そっちの方が興味がありますよ