究め道

色々感じた事を書くブログです

情報の在り方

ここ最近ニュースを観ていての感想。

一例ですが、池袋での車が暴走して母子が亡くなった事件で

現在、裁判が行われていますね。

加害者の老父は車の誤作動による無罪を主張し、

被害者の夫は無念さを口にするという事件。

いたたまれないニュースですが、

この一連の事件において色々な情報が飛び交いました。

加害者が「予約したレストランに遅れそうだったから」とか

逮捕されなかったのは元官僚の「上級国民」だからとか。

現場検証においては加害者の松葉杖をついて歩く姿が連日報道され

高齢者の運転技能について疑問を呈することもありました。

 

テレビやインターネット、SNSなどで発信される情報全てに言える事ですが、

客観的に事実のみを伝える事の難しさを感じます。

NHKを観ているとかなり抑えめのトーンですが、

民放だと全てのニュースに対してコメンテーターが発言し

観ている人の感情を煽る様な報道がなされていますよね。

個人的にはそれってどうなの?と思います。

視聴率が欲しくて感情的な表現をするのかもしれませんが、

キャスターやコメンテーターは煽る様な言い方をしないで欲しいですね。

それをする事によって視聴者が扇動され、

SNSを中心に世の中への不満をぶちまける様に

怒りを中心としたコメントが散見されます。

勿論、それ自体は悪い事ではないのかもしれませんが、

閲覧者を中心にそれは負の感情しか生む事はなく、

それが更なる鬱憤の爆発へと繋がっている様な気がしてならないのです。

自粛警察と言われる人たちは、まさにその典型例ではないでしょうか。

 

また、自分たちが都合の良い報道の仕方をしているというのも嫌ですね。

上記の事件の加害者家族は、報道陣が押し寄せた際に

切り取られて報道されてしまうから何も発言出来ない

という趣旨の記事を読みました。

以前知り合いがテレビのインタビューを受けた際も、

言って欲しい言葉を引き出そうとしつこく同じ質問をされた、と言っていましたし

ニュースではありませんが、友人が昔勤めていた会社の紹介を

テレビでしていて「本当の部分もあるけど、95%は嘘だよ」という言葉を聞いて、

個人的には「あぁ、やっぱり」という感想でした。

自分たちが扱いやすい様に切り取って報道する事で

印象操作をしているという事がどれだけ理解出来ているのか?

以前「自由」という事についてここで触れたかもしれませんが

自由というのは逆に責任が伴う事でもあるのです。

報道の自由を盾にマスメディアは騒ぎ立てますが

無責任な自由ほど子供じみた我儘はありません。

情報を発信する以上、相手がどう受け取るかを考えなければならず、

それが嫌なのであれば事実のみを淡々と報道するしかないのです。

そこに感情を込めてしまうから、誤操作と言われてしまうのではないでしょうか。

 

何かで読んだことがありますが、人間は感情で行動するらしいです。

何か行動をするという事は、その事象に対して必ず感情が伴うとのこと。

良い事も悪い事も、生きている以上必ずあることなので

ポジティブな感情で行動していく事もあれば、

ネガティブな感情で起こしてしまう事例もある訳です。

上記の事など、負の感情を伝えられたら、あなたはどう感じますか?

常にポジティブにいる事は難しい事ですが、

ネガティブな感情を避ける為の工夫は出来る筈。

SNSなどで感情を共有出来る時代になった今、

情報の取捨選択がとても必要なのかもしれません。

 

最後に、関係のない話ですが、1つ。

新型コロナウイルスがこれから冬になるにあたって感染拡大が危惧されていますが、

ある記事に「新型コロナウイルスに関しては、そのほとんどが飛沫感染だ」

とありました。

空気感染や接触感染、経口感染も様々な可能性が示唆されていましたが、

様々な情報を解析した結果、飛沫感染を防げばかなり拡大は防げる

というエビデンスが出たそうです。

つまり、簡単に言うと閉鎖空間に居る際にはマスクをする事が推奨される

ということです。

食事の際は難しいですが、電車などの交通機関を中心に

換気が容易でないところではマスクをするのがまず第一。

その上で、アルコール消毒などをすれば尚対策として良い、という事ですね。

 

皆さんも、これからの季節、新型コロナウイルスだけでなく

インフルエンザなども流行する可能性があるので

お互いに気を付けて、気を遣っていきましょう