究め道

色々感じた事を書くブログです

自分のモヤモヤを書きます

世界的にコロナ禍からの脱却を目指して各国が経済活動を活発化させ、

それによってかなりのインフレが起きていますね。

人件費を含む賃金上昇はどこにでもある話ですが、

近年の中でもこの勢いは正直驚いてしまいます。

勿論、原因は1つではないとは思いますが

世界的に舵を切る国が増える中で、日本が後れを取っているのは

否めない事実でしょう。

 

日本人はバブルが崩壊してから長きに渡ってデフレ状態でした。

寧ろ、世の中はそれを歓迎すらするムードでした。

マクドナルドや牛丼各社が値下げの宣伝をして

客を囲い込もうとするのが当たり前で、

メディアを含めて色々な人たちが「これをすれば是である」といわんばかり。

当時学生だった自分は、お金がなかったのでありがたいと思っていた反面、

デフレは良い現象ではない、と勉強していたので

自分の中で心と頭のバランスを取る事が難しかったです。

とはいえ、周りに流されやすい性格でもあるので

これを甘んじて受け入れていたのも事実。

今の日本を当時の自分が頭の中に描けていたら

モヤモヤする感情にはならなかったでしょう。

 

出遅れに気付いた日本はどうにかして追い付こうとしていますが、

長い間染み付いたデフレマインドは簡単に払しょく出来る訳もなく

毎日の様に「〇〇という商品が△△月から値上がりします」

というニュースに対して世間の心は悲観的な答えが続々。

企業としては顧客離れが1番怖いですが、

世の中の流れに便乗していくしか生き残る方法はなく

動向を注視している企業は山ほどあるでしょう。

それを消費者は敏感に察知しており、ビクビクする毎日。

その神経を逆なでする様な日銀・黒田総裁の発言は

「自分の都合の良い部分だけを切り取って発言する」という

現在の日本にとって1番イメージの悪い受け答えをした様に感じます。

 

個人的には、価格の上昇は仕方ないと思っています。

40歳を過ぎて自分に子供がいない、

という環境がそう思わせている側面はあると思います。

が、そう思わせる最たる理由は

「好きな商品を扱う企業が倒産するくらいなら値上げは我慢する」

という気持ちです。

 

給与が上がらないと、商品の価格上昇に対応するのは大変です。

何かを切り詰めるか、生活の質を下げるか。

本音を言えばどちらもしたくないところですが、

収入が上がらないのであれば、

日本国民の殆どがその2択を迫られている状況ではないでしょうか。

先程も書いた様に自分には妻が居ますが子供はいません。

なので、選択肢としての逼迫度は比較的軽度で済んでいます。

ですが、この問題が日本の多くの家庭で現実的に起きており

明るい未来像が描けないと尚更苦しい現実と向き合う事になるでしょう。

こころの相談窓口なんてものもありますが、

そこに相談出来る程の心の余裕を持てない人も大勢いるのでは、と推測します。

 

政治が悪い、というのは簡単です。

ならば与党に制裁を、と考えてひっくり返ったのが2009年。

日本人のフラストレーションが形となった年でしたが、

政権を獲った民主党の様々な失態によって下野。

現在は自民党復権した訳です。

自民党も決して満足の行く舵取りをしているとは思っていません。

少なくとも、自分が生きている間の自民党のイメージは

ダーティーなものがかなりあります。

恐らく、このイメージは自分以外の人もかなり持っているのではないかと思います。

政治家が「政治屋」と揶揄されますが、

日本の明るい将来像を描き、実行出来る人物がいれば

政治屋なんて呼ばれ方はされないでしょう。

 

なら自分で立候補を、と考える人もいるでしょうが

それを簡単にさせないのが今の日本。

いくら志があっても、資金面や注目度の高さ等で戦える土台がなければ

あっという間に芽を摘まれてしまいます。

若い人達はそれを理解しているから、

立候補者として手を挙げる事すらしないんじゃないかな、と思いますね。

端的に言うなら「割に合わない」というところでしょうか。

それが尚更政治屋をのさばらせる要因になってしまうのですが

これをひっくり返すには、やはりムーブメントの様な熱量は必要不可欠で

学生運動の様な異様さも必要かもしれませんね。

学生運動を支持している訳ではありませんのであしからず)

 

こうやって政治の事とかを書くのは正直あまり好きではないです。

自分が若い頃は「知らない人と政治・野球の話はしない方が良い」

と言われたものです。

これは「悪い意味で琴線に触れる事は避けた方が良い」という意味で

使われた言葉なのですが、

この言葉も死語になる程、今の雰囲気には良いものを感じません。

政治を語れる程色々知っている訳ではありませんが、

そんな議論を出来る程の熱量がある人がどれだけいるのかが気になります。

(因みに、自分が思う議論というのは

自分の思いを一方的に主張する人たちを集める事ではありません。

様々な考えを話したり聞いたりした上で、最適解を求める為に意見を出し合う事です。

少なくとも、今の政治家には前者はいますが後者はいない印象です)

 

この話はまた違う時にでも書こうかと思っていますが、

頭の良い人であればあるほど、その知識やエネルギーを正しい方向へ

向けてくれれば良いのになぁと思います。

詐欺をする人って、お金を稼ぐために色々考えていると思いますが、

それを間違った方向(詐欺)に向けているからダメな訳で

正しい方向に向ければ良いのに、といつも思います。

性善説を説くつもりはありませんが、エネルギーを正しい方向へと

導く機会とタイミングがなかっただけだと個人的には思います。

 

日本は今かなり鬱屈したマインドが溜まっている状態。

これを正しい方向へ発散させてくれる様な人物や出来事があれば…

と思ってしまうのは他人事なんでしょうかね。

自分の弱さ・小ささを嘆きながら

現状打破を目指して奮闘する日々です