究め道

色々感じた事を書くブログです

暗雲垂れ込める

大谷が所属するメジャー球団のエンゼルス

昨日衝撃的な事実が起きました。

大谷が所属する前からエンゼルスの中心人物として活躍してきた

トラウトが左手首の有鉤骨を骨折した、というニュースです。

復帰の時期は現時点では不明ですが、中心人物の離脱は

大谷が渇望するポストシーズン進出に暗雲が垂れ込めたのは間違いないでしょう。

それまでもエンゼルスの野手陣の故障は相次いでおり、

戦力維持の難しさを改めて痛感させられる出来事ですね。

 

トラウトの凄さを簡単に紹介すると、現在31歳という

野球選手ではまだ中堅くらいの年齢ですが、リーグのMVPを3回獲得。

(ただ、トラウト在籍期間中にポストシーズンに進んだのは1度だけ)

各ポジションで最も打撃成績に優れた選手に贈られる

シルバースラッガーを9回受賞。

ゴールデングラブ賞の打撃版だと思ってもらえるとイメージしやすいです)

21歳という若さで3割30本塁打30盗塁のトリプルスリーを達成する等

故障離脱した事は過去にもありましたが、成績だけでも既にレジェンド級

一部では過去最高の選手、という評も。

そんな選手でありながら、FAが盛んなメジャーにおいて

ずっと同一球団でプレーしているのもまた稀有な存在。

今年行われたWBCで日本が優勝を飾ったシーンの最後のバッターが

トラウトだった、というのも印象に残っている人が多いと思います。

そんな彼がチームの中心になっているのは当たり前の話で、

居ると居ないとでは別チームと評されるくらいの存在感です。

その選手が有鉤骨の骨折で長期離脱、というのは

チームの浮沈を大きく左右する出来事である事はおわかりいただけるでしょう。

 

有鉤骨の骨折、というと個人的に強く印象に残っているのは

現在巨人の監督をしている原が現役時代に同じ箇所を骨折したシーン。

これによって、以後自身の打撃が全く出来なくなってしまった

と回顧しているのを聞いた事があるので

トラウトの同箇所の骨折はとても心配です。

怪我からの回復は肉体的に問題がなくても、心理的なブレーキになったり

かばって別の場所を故障してしまう事も考えられるので

これまでの輝かしいキャリアを考えると

大きな転換になるかもしれません。

 

チームとしても、大谷とトラウトの2枚看板がいることで

大谷へのマークが分散されていたのは事実です。

他にも怪我がなければ活躍が見込めた選手が相次いで離脱しているので

大谷が今後孤軍奮闘する形になるのは避けられず、

マークが厳しくなれば調子を落とす事も避けられないでしょう。

日本人としては個人タイトルも気になってしまいますし、

何より大谷もポストシーズンの進出とワールドチャンピオンになりたいと

公言しているので、相棒とも言える選手の離脱は

計り知れないダメージでしょう。

他の選手も、兄貴分が居なくなった事で精神的支柱を失うと

戦う集団になり切れなくなる可能性も。

それだけトラウトの怪我の影響は大きい、という話です。

 

トラウトも大谷も悪評がないナイスガイなので

最後に色々と報われる形になって欲しいと思っていますが

それは叶わないことなのかもしれません。

だからこそ強く願っている部分でもある訳ですが。

これからも遠く離れた日本から応援を続けたいところですが、

何とももどかしい話ですね