究め道

色々感じた事を書くブログです

煽らないで欲しい

現在、WBCの準決勝日本vsメキシコが試合を開始したところです。

自分は諸事情によりテレビ観戦は叶いませんが

野球好きとしては気になるところ。

日本には精一杯頑張ってもらいたいところです。

 

テレビで試合前(午前7時前後)の放送を観ていましたが

今日の試合に勝った後の話として

決勝で大谷・ダルビッシュがリリーバーとして出場するのではないか?

という事を言っていました。

視聴して欲しくて様々な可能性を挙げているのだとは思いますが、

冷静に考えれば有り得ない情報ばかりなのは

正直止めた方が良いかな、と思いますね。

テレビ的には可能性の話をしていても

観ている側が都合よく勝手に解釈する可能性はある訳で

確定又は確定に近い情報以外はあまり煽る様な放送の仕方は

しない方が良いんじゃないかな、と思います。

近年のテレビ離れがこういうところにある事を自覚して欲しいな、と思いますね。

 

何故そういった情報に対して否定的なのか、というと

少なくとも大谷に関してはエンゼルスというメジャーの球団に所属しており

契約によってかなり制限されています。

アメリカの投球制限は本当に厳しく、シーズン前のキャンプでの

ブルペンの投球数が一定数以上は投げない様になされていたり、

もっと細かくなると何の変哲もないキャッチボールですら制限があるくらいです。

アメリカでは、日本が思っているよりも肩・肘は消耗品として考えられており

怪我のリスクが高まる行為を極力避ける為に

そういった制限を設けているのです。

また、シーズン中の投球をメインに逆算してキャンプの投球管理や

シーズンオフ中の過ごし方を考えているので

シーズン前に本気モードにならざるを得ないWBCという大会は

投手にとっては非常にハードルの高いものになるのです。

その為、WBCで超一流と言われる投手が出場出来ないケースが多々あるのです。

(打者の方が怪我のリスクが低いと考えられているので、

打者の方はメジャートップクラスの選手の参加数が大会毎に増えています)

 

こういった中、エンゼルスの監督がWBC開催中に大谷についての発言で

「彼は準決勝・決勝では投げない」と明言しています。

エンゼルスの開幕時に投げる事、そこから逆算してWBC後のオープン戦での

登板日が確定しており、その合間を縫ってWBCで登板するのは不可能だ

という見解なのです。

 

日本チームとしては、準決勝で勝利した場合、

決勝で大谷というカードをチラつかせたくて言っているのだと思いますが

それをマスコミが拡大解釈しているのだと推測します。

つまり、平たく言うと「偽情報にマスコミが乗せられている」ということ。

それを知らない視聴者が観たら、大谷が投げるかも?と

勝手に期待を抱いてしまう可能性があるんじゃないでしょうか。

だから、そういう事は止めておいた方が良い、と思うのです。

勿論、ダルビッシュについても同様です。

パドレスの監督は「彼に任せている」と発言していますが、

額面通りに受け取るのは早計だと思いますね)

 

こういった大会で優勝へ向けて準備するには相当なプラン練りが必要な上に

プラン通りいかなかった場合のプランB、プランC…etcが用意されている筈です。

行き当たりばったりで戦っている事はないので

チーム内では決まっている事でしょう。

ただ、それが公になってしまうと相手にとっては調整がしやすいので

こういう時には怪情報が流れやすいものです。

そういった下らないところに右往左往するのではなく

純粋に試合を楽しめる様な放送の仕方をしてもらいたいものですね