究め道

色々感じた事を書くブログです

差を感じる

民放であまりプロ野球が放送されなくなって久しいですが、

テレ玉などの主要局でない局だと今でもプロ野球中継は

結構頑張っているので思い出した時に観たりします。

テレ玉テレビ神奈川はそれぞれ西武と横浜DeNA

ホームゲームだとよくやっていますし、

稀ではありますがNHKでも中継している事がありますよね。

野球好きではあるものの、近年関心が薄くなって来ているのを

自身でも感じているのですが、野球が嫌いになった訳ではないので

観れる時には観たいと思っています。

甥っ子の野球熱が高まっていて、知識で負けたくない

という理由もありますが。

 

WBCで日本代表が活躍したのは今でもしっかり思い出せますが

パワー・スピードは勿論ですが、代表クラスになった時に感じるのは

他国との野球脳の差ですね。

メジャーでは打者vs投手の1vs1が基本構図になっており、

その力比べ、という考え方がベースになっています。

多くの国がメジャー及びその予備軍で構成されたチームなので

その考え方・文化が根付いている感じですね。

日本の野球は『チームの勝利』が最大の優先事項であり、

その為に自己犠牲を厭わないところが最も他国と異なるところでしょう。

犠牲バントはわかりやすいですが、バントでなくても進塁打だったり

犠牲フライを打つ、というのは結構高度な技術なんです。

それを当たり前の様にやっているのが日本の強みであり

それを必要な場面で的確に選択出来るのがレベルの高さだと思います。

この様なある種日本特有の考え方が根付いているのは

マチュア野球のトーナメント制の大会が基になっていると

個人的には考えています。

トーナメント制の弊害については過去にも触れていると思うので割愛しますが

決して悪い部分ばかりではない、というのは知っておく必要があるでしょうし

メリット・デメリットはどの形であっても生まれるので

その点の議論については棚上げする事無く常にしておく必要があるでしょう。

 

話は戻りますが、通常のプロ野球の試合を観て率直に思ったのが

パワー・スピードの能力は昔と比べても格段に飛躍していますが

一方で野球脳という部分においては昔の方が優れているかもしれない

と思いました。

観た試合が下位争いをしているチーム同士の対戦だった、という点もありますが

やるべき事をしっかりとこなしていれば

得点力アップ・失点を防げた部分は結構ある様に感じましたし

力任せにプレーしている様な感じで

「ちゃんと考えながらプレーしているのか?」と思う場面は多々ありましたね。

 

インターネット・SNSの発達と時代の変化によってトレーニング方法が発達し、

投手の平均球速アップや打者のスイングスピードや角度の研究というのは

正直かなり進んだと思います。

一方で、上記で載せた様な進塁打を打つ技術とかについては

あまり追求しなくなってしまったのかな、と感じましたね。

そこに時間を割く事をするくらいならトレーニングでパワーアップを

というのが主流なのかもしれません。

日本代表レベルになると、パワーアップと維持をしながら

技術の追求も高いレベルで研鑽しているのはこの前の大会で感じましたが

日本のプロ野球界に目を向けると

その部分においては出来ている人、やろうとする意図は感じるが出来ない人、

意図すら感じず好き勝手にプレーしている人など

かなり差が出ている様に感じました。

強いチームはそういう部分の意識の高さは感じますが

そうでないチームだと統制が取れていない様に見えるので

選手個人の資質もありますが、チームの方針も良くないのかもなぁ

とは思いますね。

首脳陣もそうですが、フロントを含めた球団全体が一枚岩でないんだろう

というのが感じられます。

 

チームをどの様に編成し、強くするのか。

その為にどの部分を補強したりエネルギーを注ぐべきなのか。

これが出来ているかどうかって、結構大事な事ですよね。

プロ野球が高いレベルを維持する為にも

大事な部分を忘れないでもらいたいな、とは思いました