究め道

色々感じた事を書くブログです

あと1週間

WBCの開幕まであと1週間となりました。

正確には開幕は8日で、日本の初戦が9日ですね。

昨日の夜に大谷とヌートバーが来日した様で、

練習試合もあと4試合となり最終調整に近い状態でしょう。

去年MLBに移籍した鈴木誠也が脇腹痛により離脱という

残念なニュースもありますが、緊急招集された牧原には

急ピッチで調整して頑張ってもらいたいですね。

 

チームの戦略的な部分はわかりませんが、

過去の大会から考えると打撃戦になる試合よりは

ロースコアの戦いが多いかなと考えています。

日本の投手陣の調整が大きな混乱がない様に思うので

大崩れしない可能性がある、という事と

世界的に言える事かもしれませんが3月という開催時期が

打者にとっては調整が充分でない状況で挑まなければならないので

どうしても投手優位の大会になってしまう可能性が高いかな、と。

勿論、1試合も打ち合いになる試合がないとは思いませんが、

傾向としてはロースコアの試合が多くなると考えています。

 

そうなると、どうやって1点を奪取するかがキーになる訳ですが

打力でこじ開けるというよりは、9人が打線になって

1試合通じて相手に圧力をかける戦い方をするのがベターでしょう。

待球作戦もそうですが、好球必打や、ランナーとして出た時には

次の塁を狙う姿勢を全員で常に見せる事は

相手を精神的に疲労させるには効果的。

ホームランは華ですが、相手よりも1点多ければ良いスポーツである以上

隙の無い戦いが求められる事は言うまでもありません。

 

個人的には、攻撃面においては戦力的に期待出来る選手はいると思います。

大谷が長距離打者としての脅威を示し、

村上・吉田・牧がコンタクトに優れた自身の打力を見せれば安定するでしょう。

近藤はコンタクトだけでなく選球眼にも優れており

相手投手にとっては非常に厄介な存在。

一息つきたい下位打線でも、源田・甲斐が自身の役割を全うすれば

地味にストレスを溜める要因にもなるでしょう。

ランナーとして出たら切り札となる周東がいるので

ここぞの場面では躊躇なく投入できる様な状況を作っておきたいところ。

采配面と選手自身の実力が計算通り示されれば

拮抗した終盤で1点が欲しい、という場面では強みに成り得るでしょう。

 

逆に個人的に少し心配しているのはディフェンス面。

選出された投手に先発投手が多いのは日本の特徴ですが、

多くの選手が配置転換を求められるので適応力が試されるでしょう。

また、全試合を通じてしっかり押さえ続けるのは非常に難しいミッション。

時には大量失点する事もあるでしょう。

その時の選手に対するケアや以降の登板機会も考える必要があるので

この采配がしっかり出来るか?というのがポイントだと思います。

また、打撃面では良い面が浮かぶ野手陣ですが

守備の面で言うと急造で普段と違うポジションを守る選手がかなり出てきます。

そうなった際に、無難に守備をこなせるか?

また、それが打撃面にも影響を及ぼす可能性がある事にも

気を付ける必要はあるでしょう。

特にメンバー発表時から懸念されていた外野陣の選出数の少なさに加えて

鈴木の離脱は痛いところですし、

それによってポジション変更を余儀なくされる事が懸念されます。

1番の悪夢なのは、北京五輪のGG佐藤の様な形。

急造で別ポジションを任されて失策をしてしまい、

結果的にメンタルが追い込まれて以後の活躍が出来なくなってしまう

なんて結末を迎えて欲しくない、というのは偽りのない気持ちです。

GG佐藤が今ではあの時の事を振り返って話していますが、

そこに至る迄の葛藤は本人にしかわからない事ですし

そんな気持ちにさせる様な結末にならない事を祈るばかりです。

 

他にも、WBCの影響によってシーズンを棒に振り

以後活躍をする事なく引退した選手もいます。

国を背負った世界大会というのはとても興奮しますし

観ている側もプレイヤーにとっても貴重な場なのは間違いありません。

が、その一瞬よりもキャリアに影響が出ないで欲しい

という気持ちがあるのも確か。

不安な気持ちも抱えつつ、WBCがサッカーW杯の様に

純粋に盛り上がる大会になって欲しいと思います。

 

こんな事を言っていても、大会が始まったら

自分は応援に熱が入ってしまうんでしょうけどね…