冬場になると空気の乾燥が進むので、
火事に気を付けてください、というアナウンスをよく聞きます。
乾燥していると燃えやすくなるのもありますし、
冬場なのでガスや灯油を利用する機会も増えるもの。
だからこそ注意が必要になる訳ですが、
今迄1回もトラブルが起きていない、という慢心から
火事を起こしてしまうというケースはよくある話ではないでしょうか。
つい先日の話ですが、自分が帰宅して妻が夕飯の準備をしている時の事。
ご飯が出来上がる前に洗濯物を取り込もうとベランダに出ると
すぐ近くの道路でサイレンを鳴らす消防車がゆっくり走っているのを見かけました。
勿論自分の住んでいるところではなかったのですが、
近くで火事が起きているのか少し不安になりながらも
延焼騒ぎになるくらいならもっと近隣の人たちが騒いでいるだろうと思い
その事は放って家事をしていました。
それから程なくして妻が夕飯の準備を終えたので2人で食事。
食事をはじめて2~3分くらいした時に、近くに住むお義母さんから妻に着信が。
なんと、お義母さんの住んでいるマンションが火の元だという事が判明。
食事を中断し、すぐさま現地に駆けつけて近くにいる消防士さんに現状を確認。
どうやらボヤ程度で延焼の可能性はありません、と言われました。
安心して妻と2人で自宅に戻りながらお義母さんに報告した
という事がありました。
お義母さんはマンション内で大騒ぎになっていない事から
大丈夫だろうと思って自宅に待機していましたが
火事において危険なのは延焼と一酸化炭素中毒。
だからこそ、程度がわからない状況では自宅待機は賢明な判断とは
言い切れないと思って駆けつけました。
結果、騒ぐほどの状況ではなかったので一安心でしたが、
上でも載せた様に「今迄が大丈夫だったから」は全く安心出来ないもの。
しっかりと安全が確認出来る迄は気を緩めてはいけないものです。
講習を受けた訳ではありませんが、安全管理に対するアンテナは
仕事の立場上常に感度を高めている必要があるので
こういう時には役に立つ形だったかもしれませんね。
99%以上がおおごとにならないケースだったとしても
命を落としてしまうと何も言えなくなってしまうので気を付けたいものです。
自分のマンションでも、危機管理についてあまり関心が高くない人が
居る様には感じています。
とはいえ、強制する事は出来ないものなので
せめて自分の身を守る術だけはしっかりと保っておきたいですね。
理想は全員が同じ感度で管理し合うことですが、
なかなかそうもいかないのが現実なので。
日本の現在の感性だと、予算編成上どこを削るか、という議論になった際に
ターゲットになりやすいのが安全管理部門。
日本が比較的保安に優れている事、教育された人間が多いので
性善説を利用して安全管理に予算をかけないケースが散見されますが、
そういった事にもしっかりと関心を向けてもらいたいと思いますし
いざ被害を受けた時に元に戻らない事があるんだから
ちゃんと管理していこう、というマインドになってもらいたいですね。
なかなか簡単にはいかない問題なので
せめて自身だけでも律したいところです