究め道

色々感じた事を書くブログです

代償について考える

最近ニュースを観ていると、回転寿司でのイタズラに関する事が

結構報道されていますね。

元ネタになる動画を観ている訳ではないので詳細は不明ですが、

悪ふざけをした動画を投稿して注目されたい・お金を稼ぎたい

という趣旨なんだろうな、と解釈しています。

 

以前ですが、ツイッター等で流行ったバイトテロがありましたね。

従業員が悪ふざけをした動画をSNS上に載せている類のものですが、

基本的な構造としてはほぼ同じなのかな、と思っています。

身内のノリやごく一部の人間には面白い内容なのかもしれませんが、

企業側からすると全く笑えないものばかりなので

一言で言うなら『センスがない』ものかな、と。

 

テレビ等で行われるドッキリ映像がそのはしりなんでしょうが、

あれはあくまでテレビ内での話。

殆どが事前に色々確認すべきポイントをクリアしたものが放映されている訳で。

演者だけでなく事務所、スポンサーにも配慮がなされた上でのショーとして

観るのが正しいと思うのですが、

それを上辺だけを見て真似をしているのが上記の話でしょう。

様々な配慮をすっ飛ばし、面白いと思った事だけをやってあとは知らんぷり

というのが、ウケているのかどうかは知りませんが

問題になっているのは間違いありません。

 

企業側が厳正に対処するかどうかが今後の注目ポイントになると思いますが、

正直なところ、こういったものは弁護士の見解とか法整備がどうとか言う話ではなく

殆どの人間が嫌悪感しか抱かないものですし、

商品にイタズラをして商品だけの弁償にするのではなく

企業イメージの損傷や対策による商品価格への転嫁を考えると

当人も全然関係ない一般人も全員が損をする話なんですよね。

 

例えばですが、こういった事が起きない様に商品レーンの改良を行い、

1店舗辺りの設備投資が数千万円かかったとすると、

その代金を補填する為に、寿司をはじめとした商品の価格は

とても現在の価格を維持する事は不可能でしょう。

ただでさえ原材料費の高騰が叫ばれていて価格の維持に苦慮している企業からすると

「これでは無理」と判断したら、躊躇なく値上げするでしょう。

そうなったら、損をするのは利用者全員な訳です。

こうなった責任を取ってもらう為に、加害者に集団訴訟でもしたら

当人はどうなるでしょう?

日本の法律ではそこまで高額にならないでしょうが

アメリカだとこういう類のもので数十億円が動くケースもあるので

一生かけても払い切れない負債を背負う事になる訳です。

 

これは例え話として載せましたが、今後そういったケースが生まれる可能性は

自分は否定出来ないと思いますね。

東電の原発事故における集団訴訟があった様に、

被害規模が大きいと判断された場合にはあり得るかな、と。

仮にそうならなかったとしても、これこそ

個人的にはあまり好きではないですがネットリンチに合って

社会復帰が著しく難しくなったりする可能性はあるかと。

当人は所謂"出来心"という様な程度だったとしても

社会に多大な影響を及ぼす事案である事は知るべきでしょう。

 

今回の話然り、バイトテロ然り。

これを"笑えるもの"と捉える感覚が間違っているという事実に気付かない限り

今後も似た様な話は出て来るでしょう。

同じ日本人として残念な行動をする人には本当に辟易。

百害あって一利なしだと思いますね