究め道

色々感じた事を書くブログです

難しいのは

新型コロナウイルス感染症の分類を

現在の第2類から第5類に変更する議論が

政府内で本格化しているそうです。

日本国内と世界での対応に違いはあれど、

対策の仕方や重症化・致死率を考えると

第2類に指定していた当初と比べるとだいぶ情報が精査されてきた感があり、

これについては個人的には妥当なところだと思っています。

(即決定ではなく議論に入る事自体は間違っていないと考えています)

現在流行している新型コロナウイルスの型としてはXBB.1.5というタイプの様で、

強い感染力を有しているという情報は確かだと思いますし

高齢者の重篤化が増えている現状もあるので

無警戒に過ごすのは正しい事だとは言い難いですが、

世の中の現状を見ると警戒感が凄まじい人と無警戒に近い人の温度差がありますし

情報をアップデートする意味でもこういった議論をしている

という事を発信する事は悪くない事だと思います。

 

第5類への移行と共に、室内でのマスク不使用をOKとする

という流れを作ろうとしているのも感じます。

第5類に移行するのにマスクはしてね、では整合性が取れないので

その様な形に変更しようとしているとも取れますが、

何処かで線引きをしなければ現行が支持されてしまうと思うので

これを機にマスクの使用については個人の見解に任せる

というスタンスになるんだと思います。

 

そうなると難しいのが、TPOに合わせた行動を取る必要が出て来る、という事。

勿論マスクをしていた方が衛生性が保たれる確率が高まるとは思いますが、

夏場などマスクをするのが辛い時期があったり、

仕事内容によってはマスクが邪魔になる事もあるでしょうし

そもそもマスクに嫌悪感を抱いている人もいると思います。

自由度を与える事は決して悪い事ではありませんが、

個々に判断を委ねた結果として温度差の違いが出て

ヘンな争いが起きなければ良いな、と個人的には考えています。

 

日本が長年経済が停滞している、という事もよく耳にしますが

最も難しいのは「人の心を変えること」じゃないでしょうか。

マスクもそうですが、誰かが大丈夫だと言ったとしても

当人が危険だと思ったらマスクを外そうとは思わないでしょう。

経済も日銀が景気動向を定期的に発表していますが、

景気が後退していると表現した期間よりも上昇していると表現した期間の方が

長い筈なのに、国民の財布の紐は決して緩んでいるとは言い難い状況

だと感じています。

何事も楽観的に考えるのが良い、という訳ではありませんが

マインドが変わる事の難しさを表しているのではないか

と、この2つを見ていると感じます。

 

しかし、だからといって情報を開示しないのはダメなので

国として出来る事は正しい情報を発信する事だと思います。

個人の収入に関しては今すぐに色々変化を出すのは難しいですが

その場限りのバラマキや耳障りの良い事ではなく

本質的に人間が行動したくなる様な施策を実施してもらいたいですし

それを言葉にして伝えるのが政治や国の姿かな、と思いますね。

コロナ然りで、しがらみによって動けなくなっては本末転倒なので

国民が活力を生む様な情報を出して欲しいですし

例え間違えてしまったとしたら、その時は過ちを認めた上で是正案を出せば良い事。

最終的には個人の判断に委ねるのも必要ですし、

その道を示すのも役割だと思いますね。

 

もう1つはその情報を伝えるマスコミ。

彼らの伝達方法によっては真逆の伝わり方をしてしまう重要な機関だと思います。

だからこそ視聴率や閲覧率という目先の結果ではなく

本質を正しく伝えるという役割を全うしてもらいたいですね。

情報の歪曲は最もあってはならない事ですし、

昨今ではそれが顕在化して問題・抗争になるケースも散見されます。

いち国民からすると、情報弱者な側面がどうしても出てしまうので

自分達に都合の良い形でしか伝えない、という事のない様に

していただきたいものです