究め道

色々感じた事を書くブログです

体験すること

近年の話ですが、色々なものを体験する、という事が流行しているというか、

そういう事に価値を求めている人が増えているそうです。

コロナ禍で体験型のアクティビティが改めてフォーカスされている

という側面もあるんだと思いますが、

モノに価値を求める時代から体験・記憶に価値を求める時代に

移行してきているんだろうか?とちょっと思ったり。

 

自分はもれなくそのタイプですが、

誰かに物事を教える際には自身の体験をベースに話をします。

相手に伝える際に説得力を持たせようとしてそう考えるんだと思いますが、

こういう人は結構多いのではないかと考えています。

それが悪い方向に行く事もありますが、

やはり体験する事は自身の経験値だけでなく

様々な価値観を持たせてくれるので、

自分の立場の事も考えると色々体験したい気持ちでいます。

(ただ、元々が保守的な考え方の人間なので、実際にやろうとすると

気合が必要になったりしますが…)

 

体験の最もポピュラーな形は旅行ではないでしょうか。

自分の日常とは違った景色や食事を味わう期間は

わかりやすい体験だと思います。

それが初めて行く場所なら尚更ですよね。

今年は初めて四国に旅行に行きましたが、

別の期間に北海道にも少し足を延ばしてみました。

その際、気球体験が出来る、というのがあったのでトライ。

基本的に高いところは苦手ですが、

気球の優雅さというか美しさの様なものに昔から少し憧れがあったので

5分程度の体験ではありましたがとても貴重な体験が出来ました。

そういう意味で、今年はコロナ禍からの脱却を目指す世の中の風潮に

少しだけ乗っかって出掛ける事が出来たのは良かったですね。

 

遠くから見ると優雅に見える気球ですが、

体験して思ったのは結構大変なんだ、という事です。

温めた空気をバルーンの中に溜める事で浮き上がるのが

気球の仕組みなんですが、

空気を温める為のバーナーが相当強い火力なので

頭は熱いに近い温かさなのと、バーナーの音が凄まじかったですね。

また、浮力も想像していたよりも凄くて

一旦浮き始めると上手に制御しない限り高速エレベーターの様に

一瞬で高いところまで浮き上がる感じ。

高さを一定に保つ事が相当難しいものなんだなぁ、というのを実感しました。

そして何より、体験型という事もあり素人を乗せるので

少しでも風などで天候が悪いと中止になるので、

当日の10分前までgoサインかどうかがわからない

というのが衝撃的でした。

気球体験を旅行プランの1つに計画的に入れるのはかなり難しいので、

体験出来たら『運が良い』という認識が良いのかもしれません。

(野生のイルカウォッチングとかと同様ですね)

 

白鳥が優雅に湖に浮かんでいる下では

足がメチャクチャ漕がれていて大変だ、なんて例えがありますが

体験してみないとわからない苦労はあるもので。

自分の業種も所謂「誰でも出来る」と見られやすいですが

色々な対応をしていくとプロの知識と技術が必要なものは沢山あります。

気球でも同じ様に感じましたが、

1番大事なのはそういう人たちに対してリスペクトをする事なのかな、と思いますね。

 

人生でまだまだ体験していない事が山ほどありますが、

40歳を過ぎても貴重な体験をしてみたい気持ちはあります。

一生のうちに何個達成出来るかはわかりませんが、

それを楽しみに日々を過ごしたいものです