究め道

色々感じた事を書くブログです

寛容になるべきか

昨日、事情があって久しぶりに電車で通勤をしました。

自分の通勤電車が6両編成から8両編成のものが増えて

それによってだいぶ混雑も緩和されているのを実感します。

コロナ禍なので電車通勤の人が減っている事もあるとは思いますが、

それでも恩恵を受けている様に感じますね。

 

会社には電車を1回乗り換えて東京メトロを使用するのですが、

今では当たり前の様にある女性専用車両

これが乗り換えの際にこの車両のおかげで少し先まで歩く必要があるんです。

だいたい女性専用車両は端に設定されていると思うのですが、

地下鉄の改札口も結構端に設定されている駅が多いと思うんです。

これによって、通勤時間帯の乗り換えなどシビアな時に

乗ってはいけない車両がある、というのは

よりタイトな感覚になるんだよなぁと個人的には思っていました。

15年位前だったと思いますが、自分が急いで飛び乗った車両が

女性専用車両でとても冷たい目で見られ、次の駅で急いで降りた事があるので

それ以来気を付けてはいるのですが、

学生時代に電車で通学をしていなかった身なので

慣れるのに時間がかかりましたね。

(電車に飛び乗るのがダメなのは勿論承知の上ですが、

急いでいたり疲れているとついついやってしまうんですよね…)

 

女性専用車両によって痴漢から守られる、という触れ込みで始まったものですが

結果的にどれくらい減ったんだろうか?と思う事はあります。

女性専用車両でなくても痴漢が起きたり、

逆に冤罪を受けない様に男性はつり革に捕まったりと

結構多くの人が気を付けている印象はあるんですが

その辺のデータが出ると利用者側も「やっぱり必要なんだな」と感じるので

そういうのが知る事が出来ると良いんだけどなぁと思ったりします。

 

昨日電車を利用して少し目に入ってしまったんですが、

乗り換えがギリギリになりそうだったので諦めて歩いていた時に

女性専用車両に男性が1人乗っていたんです。

その後、電車は普通に出発して行ったんですが、

これはどうなんだろう?と思ったんですよね。

勿論男性が利用するのは避けた方が良いと思うんですが、

今の世の中はジェンダーレスが以前よりも浸透した時代。

その男性が実はトランスジェンダーだったら?と仮定すると

女性専用車両の利用は間違っていないのか?と思ったんです。

自分が乗り間違えた15年前だったら、例えそうだったとしても

「降りろ!」と強く言われていた事でしょう。

現在はその可能性を考えると、女性側も強く主張出来ないんだろうか

と思うと、なかなか複雑な世の中だなぁと思いました。

 

LGBTQに対して自分はまだまだ充分に知っている訳ではないのですが、

寛容でありたいと思うと同時にスッとは受け入れられないので

違和感を拭うワンクッションの後で状況を受け入れる感じになります。

その『一瞬の間』が恐らくその方々にとってはとても辛いのかもしれません。

慣れというのも大事なのかもしれませんが、

なかなかそういう環境に身を置いている訳ではないので

悩ましい気持ちになりますね。

でも、情報をアップデートしていかないと

取り残されたら失礼だし恥ずかしい事でもあるので

気を付けたいところでもあります。

人間の習慣の難しさを昨日の1つの場面で痛感した出来事でした。

 

あまり悩まずに寛容に受け止められる心がない自分が残念だ、という話です