政府の方針により、防衛費の予算拡大とその捻出方法について
野党だけでなく、与党からも、更に言えば現閣僚からも
苦言を呈す事態になっていますね。
防衛費の増額については、議論する必要もないくらい
妥当な話だというのはイチ国民でもわかります。
北朝鮮の挑発は昔からですが、ロシアの一件があってからというもの
自国をどの様に守っていくかというのは
日本国民でもかなり関心の高い話題だと思います。
今迄攻められなかったからこれからも大丈夫、という理屈は全く通用しないもの。
また、攻められてから守りを考えるのでは遅いので
この部分は優先事項の１つだと思います。
ただ、会社のセキュリティで例えると、
システムを如何にしっかりと防備するものを整えていても
ハッカーの高い技術やヒューマンエラーによって突破される可能性は
ある意味否定出来ません。
ガバガバではダメですが、守ろうとすればするほどお金がかかる訳で
何処までで良しとするかの線引きが大事ですよね。
防衛費についても同様で、勿論しっかりと国や国民を守る為に
お金をかけるのはあって然る話ですが、
むやみやたらに増額すれば良いという話でもありません。
何処にどれだけのお金が現在かかっていて、
その先どれだけ必要なのかを明記・説明するのは最低限の義務かなと思いますね。
そうでなければ政府の役割って何なの？って思いますし、
無責任だと言われても仕方ない対応だと思います。
もう１点は、財源として復興特別所得税がアテにされている、という点。
復興特別所得税は、名前の通り東日本大震災による甚大な被害から
立て直す為に期間限定で定められたものです。
そのお金が別のところに宛てられてしまうというのは
納得いかないと反論する方々の気持ちは当然だと思いますし、
その部分の説明も必要でしょう。
昔テレビで「子供にもわかる様な説明にしましょう」と言っているのを観ましたが、
忖度が存在しない子供に説明出来ない様なお金の使い方をするのはどうかと。
親子の関係なら理不尽に「黙ってろ！」と言えるかもしれませんが、
好き勝手にやっているのではないのだとしたら
理路整然と答えなければいけないでしょうね。
一方で、と前置きをしますが
日本は色々なものが税金によって優遇されているのも事実です。
例えば、医療だと患者負担は３割以下が殆どですし、
家庭ゴミの回収や公園の整備などは税金によって賄われています。
海外では日本と同様のシステムを組んでいる国はあまりないと思いますし
（勿論日本以上に優れた国もあると思います）
"当たり前"だと思っている恩恵が海外に行くとそうではない事が多いでしょう。
上記で挙げた税金分を防衛費に回すので、各々で費用負担をお願いします
と言われたら不満に思う人が殆どではないでしょうか。
税金が生活を豊かにしたりする上で使われているのだとしたら納得ですし、
今迄の日本は安全を軽視していた部分があるので
ある意味性善説で色々と成り立っていた部分もある訳です。
ここからは個人の想いとして載せたいと思いますが、
現状の生活を維持しつつ、防衛費を増額しないと危険なので増税します
という流れの方がまだ納得いくかなぁとは思います。
但し、その条件として情報の開示を求めますね。
機密情報もあるとは思いますが、黒塗りばかりの書類では開示したとは言えないですし
「何も言わずに信じてついてきて欲しい」と政府に言われたとしても
今迄の経緯を考えると信じるに足る状況にはない気がします。
なので、国民の関心をしっかり向ける意味でも情報は開示して欲しいな、と。
それが出来ないなら、選挙の時に自身の民意を示す形で投票するのが
真っ当な手段かな、と思います。
というか、それ以外の手段はあまり思いつかないですね。
デモを起こせば良い、とかそういう話ではない気がするので。
今回の事だけでなく、不満に思う事は人それぞれあるでしょう。
でも、本当に嫌だと思ったら選挙に行くか
日本を捨てて海外に移り住むか、しかないかなと思いますね。
税金の吸い上げられ方が嫌だというなら、
その覚悟を国民も見せないと。
安全な檻の中でライオンが吠えても害はない訳ですから。
少なくとも、今回の政府の事案についてはそう感じるに充分な話だと思いましたね。
毎日必死で生活する身ですが、国民の義務である納税をしているので
粛々と意思を示せたらと思います
