究め道

色々感じた事を書くブログです

航海はここまで

サッカーW杯のベスト8をかけて日本代表がクロアチアと対戦。

同点で延長でも決着がつかず、PK戦の末敗れましたね。

自分はリアルタイムでずっと観ていました。

夜の12時キックオフで、試合終了は午前2時半を超える長丁場でしたが

今の時点では後悔していません。

今日上手くやり繰りをして早く寝ようと思っています。

 

ここではあまり載せませんでしたが、

クロアチアとは過去2度W杯で対戦して勝利がありませんでした。

欧州のチームなら勝機はあると以前書きましたが、

スペイン・ドイツの様なタイプとは異なることや

メンタリティが日本人と似ている部分があるのは知っていたので

スポーツ特有の考え方かもしれませんが、

実力が拮抗したチーム同士の対戦の場合は「ミスをした方が負ける」と言われますが

昨日はそういった試合になるだろうと思っていました。

両国とも油断をするという事はないだろうと思っていましたが、

人間である以上ミスは出てしまうもの。

凡ミスはない様に気を付けても、気付くかどうかの小さなミスは出てしまうので

それがどれだけ得点と繋がるか、と思って観ていました。

日本の得点はクロアチアDFのクリアミスを前田が押し込む形で、

クロアチアの得点はクロスを上げる選手へのプレスがやや甘い形で生まれました。

決定的なミスとは言い難い形だったので、

これはお互いに想定の上で戦っていたのかなと思いますね。

共に相手の良さを出させない戦いをしている様に見えたので

消耗戦になり、延長戦でも決着つかず…となったのかな、と。

PK戦での脆さは正直言葉にならなかったですが、

今いる戦力で戦う事を考える上では、やれる事はやったのかなと思います。

取り敢えず、今はお疲れ様でしたと言いたいですね。

 

自分は玄人ではないのですが、サッカーに詳しい人が解説していて

成程と思ったのが前田の前線からのチェイシングでした。

MFとDFで2列のラインブロックを形成しているのはわかりましたが、

そこがしっかりしている時には前田のチェイシングはかなり効果的だった

という話。

やたらに追っかけ回すのは戦術ではないので意味がないものですが、

チームとしての効果的なランニングが光っていたというのが観ていて面白かったです。

そこに注目してクロアチア戦を観ていましたが、

得点に直結する事はなかったものの、クロアチアDFが彼の動きに

ストレスを感じていた様には見えたので

結果的に前田の得点に繋がるミスが生まれたのかな、と解釈しています。

彼の特徴はスピードとスタミナ。

最後まで持たないという判断で選手交代されるのがチームのプラン

なのかもしれませんが、

浅野が初戦以外であまり活躍していた印象がなかったので

もう少し長く見ていたい気持ちにはなりましたね。

特に日本側は後半以降、得点が生まれそうな雰囲気がなかった様に見えたので。

三苫を先発で』という意見が多いのは知っていますが、

個人的には前田をもっと長く使って欲しかったです。

 

色々な方が論評していますが、ベスト8が目標なら現状の戦い方で

いつか壁を突破する事が出来ると個人的には思います。

しかし、W杯の優勝が目標なのだとしたら

今の方針・戦術・育成を含めた全てのカテゴリーの確認と見直しは必須かと。

最後に勝者として立っている為にやるべき事は沢山ありますし、

各国のリーグでトップを走るチームの多くは

堅守速攻タイプではなくバランスを保ちながら多彩な攻撃をするチームです。

引いた相手を崩したり、ショートカウンターをしたり、セットプレーがあったり。

日本代表もザッケローニ氏を代表監督に招聘している頃は

そういうチームを目指そうとしているのが見えましたが、

W杯で世界との差が逆にハッキリしてしまう為に現実路線にせざるを得ない

というのが今の日本の状況かな、と思っています。

現実路線の戦い方は、短期的には結果を出す事は出来るかもしれませんが

中・長期的に見ると正しい方向性であるとは言い切れない部分もあります。

将来の為の勉強代に出来るかどうかですが、

道なき道を歩む覚悟がないといけないので

なかなか口では簡単に言えても実行するのは難しいでしょう。

 

今後の日本代表がどの様な道を進むのか。

日本のW杯は終わったので、総括に入ると共に次のフェーズを

考えなければなりません。

その時にどうするのか、判断を待ちたいところです。