究め道

色々感じた事を書くブログです

今日は深夜に起きて

サッカーW杯のグループステージ3戦目、スペイン戦に見事勝利し

グループ首位で決勝トーナメント進出を決定させましたね。

大会前にドイツ・スペインの2強から勝利するのは難しく、

決勝トーナメント進出を狙うならコスタリカ戦の勝利が必須

なんて言われていましたが、

結果的にはドイツ・スペインに勝利して逆にコスタリカに敗北するという

良い意味でも悪い意味でも予想を裏切り続ける事に。

やはり勝負ごとにおいて絶対はないんだな、と再確認させられましたね。

 

3戦目の戦前はネガティブな意見が多数を占める中、

仲間だけでなく日本国民に対してポジティブなメッセージを送り続けた

長友の存在は大きいと思いますね。

現場の中ではスペイン戦でどう勝利するかを逆算していたと思いますが、

戦術的には公開出来ない中でどの様に国民にメッセージを送るかは難しい話。

試合前の監督インタビュー等で詳細が明かせないのと同じです。

(明かしたら手品師がトリックをバラすくらい愚かな事だと思うので)

その中で「俺たちを見ててくれ!」と言わんばかりの長友の対応は

仲間から見ても有難かったでしょうし

日本人にとっても良い緩衝材になっていたと思います。

まさに"ブラボー"ですね。

 

技術的な事はわかりませんが、この試合を観て感じたのは

スペインやドイツの様な攻撃的な欧州諸国に対して

日本が1998年からW杯出場し続けた事によって得た教訓が

少しずつ現場で浸透しているのかな、と思いましたね。

日本のサッカーは欧州スタイルをモデルにしていく意向だと思いますが、

その為にトップクラスの選手がどんどん欧州のチームに移籍して

日々の研鑽がなされていることや

本気の戦いをしてきたからこそ、その対策としてどうすべきかの

現実的な議論がチーム内では成熟しているのかなと思いました。

過去の日本代表が決勝トーナメント進出した大会では

その多くが堅守速攻という現実路線で戦った印象が強いです。

(2002年は自国大会だった為、今回の話とは噛み合わないので除外します)

アジア予選では前掛かりに攻めて来るチームが少ないので

アジア予選とW杯ではチームのスタイルをモデルチェンジしないと

上位進出は難しい、というのが結論として出ているのかな、と。

また、日本の選手たちが実力をつけた事で招集期間が短くても

チームとしての戦略を正しく理解して実践する事が可能になったのかな

と個人的には解釈しています。

 

一方でずっと課題になっている「引いている相手に対しての崩し」は

解決されている印象はあまりなく、

だからこそアジア予選で苦戦したりコスタリカ戦では敗戦したんだな

というのが自分の中での結論です。

また、南米諸国のスタイルに対するアレルギーも払しょくされている

印象はないので、現時点での自分の結論としては

【欧州スタイルに対する研究は出来てきているので相性は悪くないが

アフリカ・南米スタイルのチームが相手になるとどうなるかは不明

且つ相手が引いて守るチームになると解決策を求めるのは難しい】

というところになるかな、と。

素人の感想ではありますが、勝負事において一発勝負で

正解を引き続けるのは非常に難しいですし、

研究を進めれば勝利を手繰り寄せる確率は高まるのではないかな

というところですね。

野球では逆に日本が強国なので、言わばスペイン・ドイツの様な立場。

優勝が求められる大会だと優勝の為に求められる『調整』がカギで、

弱小国はその調整された隙間から突破口を見出す事が勝利へのポイントでしょう。

今回のサッカー日本代表においては、その突破口を的確に捉えて勝利を得た

ということなんでしょうね。

 

決勝トーナメント初戦の相手はクロアチア

スペイン・ドイツとは違ったスタイルのチームですが欧州系なので

上記の自分の結論からノーチャンスではないとは思います。

初のベスト8へ向けてどの様な戦い方を見せてくれるのか

楽しみに数日を過ごしたいと思います。

 

余談ですが、2戦目後の世間のSNSを中心とした荒れっぷりに

爆笑問題の太田が「次の試合で勝ったらどうせまた謝るんだろ」と

揶揄してたのには個人的に笑ってしまいました。

サッカーを知らない人からするとギャーギャー騒いでるのが鬱陶しいんでしょうが

今回の結果はまさにフラグでしたね。

持ち上げたり落としたりしてジェットコースターの様になるのではなく、

本当のサポーターなら悪い感情を持っても

グッとこらえてポジティブに応援しないといけないという教訓にしたいところです。

そういう感情の方が、日本人らしいと思いますよ