究め道

色々感じた事を書くブログです

いつも通りになったのか?

昨日のサッカーW杯2戦目はコスタリカに0-1で敗戦しましたね。

初戦の勝利と試合が日本時間で日曜の19時だったので

テレビ等で観戦した人も多かったのではないでしょうか。

しかし、初戦で格上の相手に勝利した事で

外野が浮かれていた感は否めなかったですね。

当人達はそんなつもりはないんでしょうが、

初戦と比べると明らかに一歩の意識が遅れている様に見えましたし

疲労がある事を差し引いても初戦と同じモチベーションだったとは

言えなかったのではないかな、と思いました。

 

後出しの様な言い方にはなりますが、

初戦に勝利してグループステージ突破の可能性が高まったのを

どう現実化させるかと考えた際に

2戦目で勝ち点を獲る事が最重要ミッションだったと思います。

勝てれば文句はなかったですが、引き分けで勝ち点1を積み上げる事で

3戦目を優位な立場で戦える状況を作っておく事が

2戦目で重要な事柄だったな、と。

現在の星勘定は調べて頂ければわかるので割愛しますが、

日本が引き分けだった場合、以下の様な形になっていました。

 

ドイツースペインの試合が

1.スペイン勝利だった場合…スペイン⑥、日本④、コスタリカ①、ドイツ⓪

2.ドイツ勝利だった場合…日本④、スペイン③、ドイツ③、コスタリカ

3.引き分けだった場合…スペイン④、日本④、ドイツ①、コスタリカ

(順位が左から1位、2位…となる想定。国の横の数字が勝ち点)

 

上の結果を見て貰えばわかりますが、最終戦がスペインで

上位2か国が決勝トーナメント進出。

その状況で上位2チームの対戦となるのは非常に有利な状況です。

ドイツとコスタリカは決勝Tに進む上で勝利が必須なので潰し合いになるのは

間違いありません。

その中で、スペインが決勝Tに進むには2番以外では引き分けでOK。

しかも、スペインは優勝が狙える様な国なので

何処かで戦力の温存を図りたいと思っている筈。

90分間パス回しで終わる事はないでしょうが、

決死の覚悟で迫って来る可能性が低い状況は日本にとっては好都合。

その為に、日本にとっては2戦目での勝ち点奪取が

最重要ミッションだった、と自分は思っていた訳です。

 

現地でチームがどの様に考えていたかはわかりませんし、

仮に記者が「2戦目は引き分けを狙うのか?」と聞けば

本人たちは「そんなつもりはない。全力で戦う」と宣言すると思うので

真意は不明です。

しかし、コスタリカがカウンター主体のチームで

戦前の予想通り引いて守る事を実施して来たのを

日本がどれだけ想定していたのか?

また、後半特に前懸かりになるにつれて、相手にボールを取られた際に

前線の選手たちが必死に自陣にリトリートしている様子はありませんでした。

疲労もあったんでしょうが、ドイツ戦では明らかに全員で攻撃と守備を

実践していたのに対し、

コスタリカ戦では「スマンけどよろしく」的な動きに見えました。

吉田のクリアミスを叱責するのは勿論ですが、

そこに至る迄のチーム間の意思統一が出来ている様には見えませんでしたね。

1点を獲って勝つ為にハードワークするのか、

引き分けをOKとして、リスクマネジメントをしっかりするべきなのかが

共通意識として持っていなかった様に思いました。

アジア予選等で引いて守る相手を崩し切れずに疲労が蓄積し、

一発のカウンターで沈む姿を見せられて不満が噴出したサポーターがいましたが

W杯の本番で全く同じ光景を見せられて

良かったのは最初だけなのかな、と正直思う敗戦でしたね。

成長しているとは言い難い感じです。

 

3戦目で日本が引き分けだった場合、決勝T進出はかなり複雑になりそうなので

他力本願が嫌なのであれば勝利するしかない状況になりました。

スペインは引き分けでOKな状況ですが、日本が勝利をもぎ取るならば

リスクを冒して攻める必要があるでしょうし、

強国であればそのいなし方やカウンターもお手の物でしょう。

かなりスリリングな状況になったのは間違いありません。

自分たちの力量を証明する本当のワンマッチになる事でしょう。

 

3戦目は平日の朝4時からなので、観られるかどうかはわかりませんが

日本国民として結末をしっかりと受け止めたいと思います