究め道

色々感じた事を書くブログです

11年目の想い

今日は3月11日。東北の方は特に、この日は嫌でも思い出させる日ですね。

ずっと東京に住んでいる自分でも、やはり今でも考えさせられる日です。

 

2011年の3月11日は金曜日でした。

あの時は遅めのお昼を食べようとレストラン街で食事を食べていました。

東京に居た自分ですら今迄味わった事のない揺れの大きさに驚き、

その後家電量販店で何が起きたのかを確認すると

東北の海岸沿いを震源地とした地震が発生。

東京までは直線距離でも200kmは離れている場所ですが、

それでも震度が5だったので、どれだけ強大な地震だったのかが

その時に初めて実感させられました。

電車は全てストップ。建物も安全確保を優先するという理由で

外での待機を余儀なくされました。

あの日はあまり暖かくなかった事もあって、時間が過ぎる毎に

寒さが強くなっていく日でした。

携帯電話は繋がらず、公衆電話に長蛇の列。

電話一本かけるのに1時間近くかかりました。

最終的には当日中に家に帰る事が出来たのは

周りの人に助けられたという意味でも

今にして思えば幸運だったな、と思います。

そして、その後はテレビで東北の惨状を知る訳ですが

日常生活を色々な意味で考え直させる出来事だったと思います。

 

つい最近ですが、仕事でいわき市まで車を走らせました。

とんぼ返りしなければならない事情もあってすぐに東京に戻りましたが

実は自分の目で復興の姿を確認した事はまだ1度もありません。

テレビで観たり、知り合いから聞く事はあっても

自分で見る事はなかったので、

今更ながらですがその時少しでも様子を見てから帰れば良かったなと

今は思います。

(仕事の事情で仕方なかったですが…)

 

現在、我が家では避難用の荷物が押入れに常備されています。

また、有事の際の避難する場所についても常に確認しています。

これは、あの日を経験しなければしていない事だと思います。

東京の人間であっても今でも記憶に残るあの日。

東北の方の想いやショックは気持ちを汲み取り切れないほど

強いものがあると思います。

今は新型コロナウイルスや世界情勢を踏まえた日本の経済状況が

日々メディア界隈を席捲していますが、

それでもやはり忘れてはいけない出来事だと個人的には思います。

 

「風化させてはいけない」という言葉を耳にしますが

過去の出来事やその人たちの気持ちを考えた上で

未来へ向けて出来る事は何なのか?

これを常に頭に入れておく必要があるのかな、と思います。

人間は忘れるという能力があるから優秀だというのを聞いた事があります。

記憶する能力には限界があり、それをリセットする事で

新たな知識を入れる事が出来る。

それが進歩なんだという事だと理解していますが、

確かにその側面もある一方で、

今日の日の様に忘れてはいけないものもあるのもまた事実な訳で。

特に地震大国と呼ばれる日本に住んでいる以上、

防災という意識はしっかりと持つ必要がある事を再認識される日でもありますし

同時に安心した1日を過ごせる現状を

有難く感じながら生きていきたいと思います。

 

これからもみんなで協力して日々を過ごしていきたいですね