究め道

色々感じた事を書くブログです

負のループからの脱却

日本のGDPが世界2位から陥落して暫くが経ちますが

最低賃金の上昇が、世界中のスピードからすると

かなり緩やかなのは、果たしてどれだけの人が知っているのでしょうか。

自分もまだまだ知識不足ではありますが、

国内の最低賃金の上昇率はコロナ禍だった2020年を除くと

ここ10年くらいは約3%前後上昇し続けています。

自分が学生時代だった20年少し前の時には

コンビニのバイト代が時給750円でしたが、

今では1000円以上が最低賃金なので

雇う側からするとかなり上昇した様に感じます。

(東京都の場合です)

 

一方アメリカやイギリスなどでは現在の最低賃金は地域によって違うものの

15ドル前後だとか。日本円にすると1500円以上ですね。

経済が循環しているかどうか、という視点も必要ですが

単純に最低賃金が上がるのは労働者にとってはありがたい事。

物価の上昇に合わせて賃金が増えているのは

消費行動を冷え込ませない意味では良い事ではないでしょうか。

 

世界的な賃金上昇に対して日本は緩やかなので、

結果として日本は「値段が安い国」になっていると思います。

日本人の特性でもある"おもてなし"という精神も相まって

コロナ禍が落ち着いたら、外国人は日本に来やすくなるのではないか?

と個人的には考えています。

 

一方、日本人の消費マインドは相変わらず低いまま。

テレビをつければ値段の安さをアピールする事が

当たり前の様に流されています。

良いものを安く、という考えは決して悪いとは言いませんが

支出を安く抑えるということは、企業に負担を強いる事になります。

その企業に勤めている人への労働対価が安くなる事を意味し、

その人たちの消費マインドは冷え込み、

結果として安い商品にばかり手を伸ばさないと生活が出来なくなってしまう

という悪循環。

バブルが崩壊してからというもの、日本のデフレが常態化し

現在の景気になっている、と判断するのが妥当ではないでしょうか。

 

勿論、自分は専門家ではないので対策として何をすれば良いのか

についての考えは及びません。

しかし、一般消費者として貢献出来る事として

今自分が心掛けているのは「品質や産地を重視する」行動をとっています。

例えば、りんごがスーパー等の店頭に並んでいた時に

海外産のものではなく国産のものをチョイスする様にしています。

海外産の品質が悪いという事ではなく、

国内で生産しているものを購入すれば生産者や卸売の方々を含めた方々へ

少しでも還元されるのではないか、と思う様にしているのです。

 

「安い」というのは客観的にわかりやすい評価の1つですが、

日本人が苦しんでいるのに、自分が得したいだけで

海外の物を購入していくのは果たしてどうなんだろうか?

と考える様になったんです。

旅行をする時だって、様々な地の物を食べるのに

近所の買い物で同じ行動を取らないのは

自分の中の整合性が取れなくなっている様な気がしたんですよね。

 

正直、お財布事情は裕福ではありません。

ただ、自分には子供がいないので、

支出の過剰な心配がないのはあると思っています。

だからこそ、苦しいのは自分だけではないので

今こそお互いに助け合う気持ちで日々の行動をしていこうと

思う様になったんです。

また、同じ国内産のものだったら、

自分が納得する品質のものを購入する様にしています。

良いものが正しく評価された方が良いと思っているので

そこにはしっかり対価というものを示す必要があるかな、と。

 

自分の仕事が値段で叩かれやすい業界だから

反発したくてそう考える様になったのかもしれません。

とはいえ、いち国民が出来る事といったらこんなところかなと思っているので

これからも可能な限り続けていこうと思っています。

日本で生まれて日本が好きな自分が日本を守る為に出来ること。

他人に強要するつもりはありませんが、

みんなが同じ気持ちになってくれたら良いなと思います