究め道

色々感じた事を書くブログです

勝てば官軍なのです

一昨日の話ですが、オリンピックの野球で準決勝があり、

日本が韓国に5-2で勝利しましたね。

昨日の試合によって、決勝の相手がアメリカに決まった訳ですが

決勝トーナメント1回戦で延長戦までもつれこむ相手。

予想される先発はソフトバンク所属のマルティネスが有力で、

今季は先発として11試合に登板し、防御率2.03。

QSが11試合中10試合で達成と安定感のある投手なので

能力は知っているものの、その攻略が難しい事も理解しているでしょう。

野手の方でも日本のプロ野球で活躍する選手がいる為、

手の内を知る相手がゴロゴロいるので、

勝戦は心理戦もあるかと。注意深く見守る必要がありそうです。

 

準決勝の試合運びとして、個人的に衝撃だったのは

3番手で登板した伊藤(日ハム)。

先発の山本(オリ)が試合を作り、ピンチで岩崎(阪神)が同点になるも火消し。

7回以降は山崎(De)・平良(西武)・栗林(広島)にプラスして

状況に応じて千賀(SB)を使うパターンだと思っていただけに

伊藤が登板した事には驚きました。

新人ながら活躍し、期待出来る選手なのは間違いないのですが、

個人的に伊藤は次戦の森下(広島)に続く第2先発要員だと思っていたので

ここで使って負けた場合、

敗者復活準決勝で先発森下、ロングリリーバー要員で千賀か大野(中日)だとすると

決勝は田中(楽天)なのか?と。(2番手以降は総力戦でつぎ込むと予想)

正直田中の実績は申し分ないですが、今シーズンの成績と

決勝トーナメント初戦のアメリカ戦の出来から考えると使いづらいと思っていたので

伊藤の登板にはリスクマネジメントというよりギャンブル感を感じていました。

結果として流れを引き寄せる投球をしてくれたので

稲葉監督の采配が的中した、と言って良い結果でしょう。

打撃陣については、4番の鈴木(広島)が不調ですが

他の選手については概ね想定出来る活躍ぶりなので

計算は正直しやすいのかな、と思っています。

(個人的に甲斐の活躍は良い意味で期待を裏切っており、

大舞台での強さを発揮しているのは喜ばしい事です)

 

勝戦のメンバー予想は、先発森下は確定として

捕手は好調な甲斐一択でしょう。

韓国戦では近藤(日ハム)を使いたくて菊池(広島)が

控えに回った感じがしましたがコンディション次第かと。

近藤を先発起用すると、一本が欲しいところでの代打で

残っているのが源田(西武)、栗原(SB)、梅野(阪神)、菊池となると

出場選手が怪我等で出られなくなった時の事を考えると

梅野と源田はキープしておきたいと考えると悩ましい。

菊池が先発起用の方が守備での計算が立つ事と代打起用の選択肢が増えるのは

首脳陣からすると正直ありがたいのではないかと。 

なので、野手に関しては決勝トーナメント初戦のアメリカ戦と同じ形で

打順だけいじる可能性があるかもしれませんね。

投手に関しては山本以外は起用する可能性を示唆したので

現実的には不調の青柳(阪神)、田中と山本の3人以外は

全員ブルペン待機となるのではないでしょうか。

(田中は投手陣の最年長としてまとめ役になるので、そういう役割としてはアリ)

 

戦前のメンバー選考について色々周りの人たちが発言していましたが、

個人的には見守ろうという立場でいました。

今大会はコロナ禍ゆえに参加国も少なく、

加えて各国がベストメンバーとは言えない布陣であるのは事実ですが、

だからといって頂点を目指すという目標は不変でしょうし

そこに到達したとしても、決して色褪せるものではないでしょう。

なので、ただただ頑張って欲しい、という一点です。

勿論、この状況下なので、無事に大会を終えてくれる事が第一ですが。

 

監督としての経験がない人物が代表監督になるというのは

決して褒められる事ではないかもしれませんが

(前・小久保監督からの流れを踏襲している事は正直不満です)

勝てば官軍負ければ賊軍という言葉の通り

勝って初めて評価されるポジションですし

首脳陣や選手など、彼らは与えられた役割を全うしようとしているだけなので

それについては敬意を表したいと思っています。

 

一方で、NPBなど野球関係者は「これでOK」と思うのではなく

いずれの結果にせよ検証や次世代へどう繋いでいくかについては

本気で考えて欲しいところですね。

行き当たりばったりな人選やスポーツとしての繁栄を考えている様には思えない

お粗末な言動が多い様に見えるのは野球好きとしては『怒り』しかないので。

オリンピックもそうですが、苦労しているのは現場ばかりなんですよね…