究め道

色々感じた事を書くブログです

オリンピックの価値

オリンピックが閉幕しましたね。

野球は優勝したのには個人的にホッとしました。

後日談としての記事も読みましたが、

色々計算された采配だったり、役割が単純でないケースも含めて

首脳陣と選手のコミュニケーションがしっかり為されていたというのが

選手選考の時から考えられていたのかな、と思うと

結果を残したので賞賛されるべきプロセスだったという事でしょう。

 

野球だけではなく、オリンピックには様々な種目があります。

野球はむしろ世界的に見ればマイナースポーツなので

次回のパリオリンピックでは除外されている事からすると

他のスポーツももっとフォーカスされても良いものがあると思うので

普段目にしない様なスポーツの凄さ、みたいなものを観る事が出来る

貴重な機会だと個人的には思っています。

 

その中の1つで今大会から種目に加わったスケートボートですが、

難しいトリックを決める事もそうですが、

選手の年齢が若い事と、そうであるからなのか

競技後にお互いの健闘を称え合う姿が個人的には魅力的に映りました。

ラグビーで「試合が終わったらノーサイド」という言葉がある様に

試合中はライバルでも、終わったら仲間なんだという気持ち・想いが

自然と表せているのが素晴らしいなぁと思いましたね。

 

オリンピックの種目になると、国家予算が潤沢にある国であればあるほど

選手の育成等にお金がつぎ込まれます。

誤解を招くかもしれませんが、国家の威厳を示す為に予算をつぎ込む国もあるので

「スポーツ」という看板を掲げた戦争の様な側面すら、最近は感じ取れます。

オリンピックの「参加する事に意義がある」という言葉は形骸化され

メダルの数を積極的に競う様な戦いは、アスリートにとっては過酷の一言。

しかも、期待された活躍が出来なかった際にはテレビに向かって謝罪する等

人生を賭けて戦って来たのにそんな仕打ちがあるのか…と愕然とすらします。

(カヌーの羽根田選手が、競技後に「弱音を吐く事は許されないと思った」と

こぼした話から個人的にはそう察してしまいました)

 

だからこそ、なのかもしれませんが

同じ努力を重ねて来た人たちが競技後にお互いを称え合う姿が

自分としては眩しく見えたのかもしれませんし、

スポーツの本来の形、原点はこういうものだよね

というのを再確認させられる姿だったな、と。

競技の特性等もあるかもしれませんが、

原点を見つめ直した上で全ての競技でこうなってくれたら良いのになぁと思いながら

最後の方は観戦していました。

 

パラリンピックで前回大会まではNHKが競技を追ってくれていたので

少しですがパラリンピック特有の競技の面白さも感じています。

普段見ない競技の面白さを伝えるのもオリンピック・パラリンピックの良さですし

スポーツの原点を教えてくれるのもオリンピック・パラリンピックの良さかと。

商業的と批判される事も多いですが、

競技を繁栄させるのもオリンピック・パラリンピックの責務だと思うので

評議員にも『原点』を思い出して欲しいものですね