究め道

色々感じた事を書くブログです

オフシーズンになって

今日から師走になりますね。

あっという間の1年。今年は新型コロナウイルスに振り回される

特殊な1年になりましたが、

それによって色々炙り出された問題もあり。

リモートワークやワーケーションなど働き方の変化を示す

ニュースタンダードが進む1年ともなりました。

ある意味、時代の転換期を感じる1年でしたね。

 

さて、前回に続き野球の話。

日本シリーズも終わり、オフシーズンとなりましたね。

個人的にはリアルタイムでは第4戦を少しだけ観るのみのシリーズでしたが、

ニュースで内容を追いかけると、両チームの差がくっきりと浮かび、

それが元で、野球界全体の議論の中心になりそうですね。

 

1つは両チームの実力差がどこで生まれているのか、ということ。

セリーグもDH制を導入した方が良いのでは、という話題もあるそうですが

パリーグをずっと見ていた自分からすると

そんな単純な話ではない、と言いたいですね。

球界のOBをはじめとして様々な意見が飛び交っていますが、

それらを集約し、かつ自分の意見も混ぜ合わせたものを載せたいと思います。

 

自分は昭和55年生まれですが、

昭和の時代において、野球界の大スターである王・長嶋以降、

中央テレビ局ビではプロ野球中継は巨人を中心に放映されていました。

地方に巨人が年に数試合行く時も、行き先々の球場には巨人ファンが。

その影響を受けた子供も巨人ファンは多く、

野球好きな子はほぼ巨人ファンでした。

当然ながら、そうなればお金は巨人を中心とした球団に流れる訳で。

パリーグの試合では、客席がガラガラ過ぎて寝転がって観戦をしても

何も言われない様なほどでした。

潮目が変わったと感じたのはイチローオリックスで華々しい活躍を

し始めた頃からでしょうか。

各球場の経年変化と新球場設立への流れを受けて

当時ダイエーホークスだったソフトバンク

地域密着型を目指して九州に根を張り始めます。

機が熟すまではかなりの年数を要しましたが、

王さんをはじめとして地道に作り上げたチームが成果を上げ、

企業としても成功モデルとなってからは

日本ハム近鉄楽天に買収されたのを機に)もそれに続けと

同じ道を辿っています。

また、この頃プロ野球界ではリーグ再編問題が浮上。

楽天近鉄を買収し、事業継続をする事で事なきを得ますが、

危機感を感じたパリーグ6球団が共同のマーケティングを開始。

これによって従来の形に囚われないファンサービスが積極的に行われ、

プロ野球球団は親会社の広告塔。赤字になるのは当たり前」というポジションから

球団独自で収益を健全化出来る様な努力を行ってきました。

必要なところへ必要な資金を投入し、しっかりとリターンを得る形が

出来上がった今、企業としての体質が好循環を生み出すこととなりました。

これが従来のやり方に固執したセリーグとの決定的な違いで、

企業が健全になったが故に、元々「実力のパ」と言われていたものが

更に磨かれて差が広がったのではないかと思います。

現場に惜しみなく資金を投入したり

(年俸というものだけでなく、球場やトレーニング施設を充実することも含めて)

現場と本社の関係性がしっかりと築けているのだと個人的には思います。

 

また、ダルビッシュ私見を述べていますが、

パリーグは情報共有もなされていて、

フィジカルトレーニングを積極的に導入していたソフトバンク

ダルビッシュが色々と話を聞きに行っていたのだとか。

またそれを惜しみなく伝える事もしていたそうです。

横の連携が強く、パリーグ全体で取り組もうというのが伝わるエピソードですが、

対してセリーグはその様な話は皆無という状況。

むしろ話題になるのは、ここ数日の経営状況の悪化から来る

選手の年俸の引き上げを拒む中日フロントだったり

何かとお騒がせするお家騒動の阪神の内情だったり。

とても本業での明るい話題に繋がりそうな話題が出て来ません。

選手の実力差を埋めるには、桑田がテレビで発言していましたが

フロントが現場を強くしようという情熱が必要なのだ、というのも一理です。

現場が必死になっても、フロントがお粗末では改善はしません。

お金がないならないなりに創意工夫をする必要があり、

その部分をないがしろにして来たツケがくっきり出ただけなのだと思います。

WBCの代表にパリーグの選手が多く選ばれているのも

それを表す一つの指針ではないでしょうか。

セリーグも全体の問題として捉えると共に、

野球界全体の発展に情熱を注いでほしいですね。

 

2つ目は、日本シリーズで丸がしたプレーについて。

散々ネットで騒がれているので詳細については割愛しますが、

個人的には広島時代の本人にダーティーなイメージはなかったので

本人の意思のみで行われた行動の様には思えませんでした。

そうなると、誰が指示したものなのか?

それは恒久的に行われていた事なのか?

不信感が募るだけの悪質なものですね。

悪い事をしたら謝ればそれで終了、というような甘い話ではなく

プレーで魅了するプロフェッショナルにあるまじき行為だと断罪し

再発防止策を徹底しなければならない案件だと思います。

でなければ、数年前に実施され始めたコリジョンルールの運用理由と

整合性が合わない話になるので。

両チームのファンではない身からしたら「残念」の一言。

自浄能力が問われている一件だと思いますね。

 

時代に合わせて常に変化が求められるのはどの世界でも同じこと。

それに対応出来ないモノは淘汰されてしまうのです。

だからこそ、いちファンとして悲しい末路を辿らない様

努力を怠らない姿を見たいものです