究め道

色々感じた事を書くブログです

何処にでもある話なのか

最近スポーツ関連のニュースを観ていると、

殆どがオリンピックの問題ですが、それ以外で目にするのが

大坂なおみが公式の記者会見を拒否した事が取りざたされていますね。

メンタルに影響を及ぼす事から拒否した、という報道がありますが

それに対して様々な意見が飛び交っています。

彼女が日本人の母を持つ事から日本でも関心が持たれていますが

テニスというスポーツ以外の部分でも積極的に発信している人なので

なかなかデリケートな問題も孕んでいる、と個人的には思っています。

 

自分は野球が好きなので、野球界でも昔から選手vsメディアの構図は

嫌という程目にして来ました。

有名なのは野茂やイチローのマスコミ嫌い。

一部の部分を切り取られて報道されたり、

野球とは直接関係ない様な質問をされたり、

マスコミが意図する回答を引き出す為に同様の質問を繰り返したりする姿に辟易し

現役時代は特に多くを語らなかった姿が印象的です。

プロスポーツというのは、競技を観ている人がいて成り立つもの。

その人たちの為に発信をする事は必要な事でしょう。

しかし、純粋に競技に打ち込む姿以外の部分をクローズアップされるのは

選手によっては本望ではない人もいます。

勿論、目立ってナンボの世界なんですが、

プレイヤーというよりキャラクターが注目される様な形は

芳しくない事くらいは誰にでも理解出来るはず。

だからこそ、拒否をしたくなる気持ちが湧き出ても

仕方がないのかな、とも思ったりします。

ただ、一言言えるのは、多くのプレイヤーは年齢を重ねていくと

多弁になる人が多い、という事。

若さ故の尖った部分が丸くなっていくのか、

メディアとの付き合い方を学んだからなのか、

大坂はまだ若いので色々と許せなかったり悩んだりするのかな、と思います。

 

割と身近なところで例えるなら、

学校のクラスメイトがイジったりからかったりするものに近い気がする

というのが個人的な感覚ですね。

(妥当な例えではないかもしれませんが)

中には聞き流せる様な人もいるのでしょうが、傷付く人もいる訳で。

発言している側からすると、悪気がなかったり良かれて思っていても

受け取る側が同様に捉えていない、という事ですかね。

 

結局のところ、それがストレスに感じるというのは

相手に対するリスペクトがないから、ではないかと。

記者が大坂に対してリスペクトの気持ちを持って接し、発言していたら

本人は不快に思う事はないでしょうし、

大坂もまた記者に対するリスペクトがないからこそ

突っ撥ねてしまう様な態度を取ってしまうのかな、と。

勿論、人間なのでお互いに制御出来ない事も時にはあると思いますが

その時こそ協会の仕切っている人たちがしっかりと制すれば良い訳で

その部分がなぁなぁになっていたり不明慮だったりするから

色々なところで問題が噴出しているのではないかと思うのです。

 

今回のパターンで言えば、大勢の記者がいる中で

大坂が記者会見中に反論する事は難しいでしょう。

だからこそ大坂が回避する事を選んだのでしょうが、

こういう部分については協会がしっかり記者に対して(或いは会社に対して)

厳重注意するなり出禁にするなりハッキリ態度で示す必要があるでしょう。

プレイヤーは個人事業主ではありますが、

協会が苦言を呈すのであればそれくらいはしてあげないと

誰も自身の身を守ってくれない事になるので

結局、会見を拒否する形になってしまうのではないかな、と。

興行として行っている以上、注目してもらう為にメディアを利用するのは

必要なことだと思いますし、プレイヤーもそこへの協力は必要だと思いますが

誰であっても節度を守らない言動をした場合の対処は

しっかりしなければ成り立たない、とも思います。

違うかもしれませんが、司法・立法・行政の三権分立がバランスを保つために

お互いを監視するのと同じなのかなぁと思ったりします。

 

ともかくですが、スポーツを純粋に楽しんだりしたい身からすると

お互いに足を引っ張りあう今の姿は残念でしかありません。

早いところ、状況の改善を望むところです