究め道

色々感じた事を書くブログです

オオタニサン

連日活躍を見せている大谷ですが、

昨日アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNの年間表彰で

最優秀男性アスリートに選ばれた、と報じられました。

ESPNの開局は1979年なので、43年目。

その間、MLBからの選出はバリー・ボンズ(’94)、カル・リプケン(’96)

マーク・マグワイア(’99)の3人のみ。

3人の活躍については割愛しますが、MLBからの選出は23年ぶりで

テニスの大坂なおみが2021年に最優秀女性アスリートで受賞しましたが、

男性としては日本人初の快挙。

また1つ大谷を語る上での勲章が増えた、という事です。

 

以前にも触れたかもしれませんが、

アメリカでは野球は4大スポーツの人気3番手に位置しています。

これだけ聞くと凄いと思うかもしれませんが、

アメフトとバスケットボールの人気が相当高く

かなり差を空けられての3番手、というのが実情です。

アメフトとバスケに関してはあまり詳しくないのでわかりませんが、

野球は労使協定でストを起こす事が度々あり、

特に酷かった94~95年のストライキでは

海を渡った野茂が活躍し、その独特の投球フォームもあって一躍脚光を浴びると共に

当時の大統領で野球ファンだったクリントン氏が

「野茂は日本からの最高の輸出品」と称したり

当時の監督だったラソーダ氏が「彼がMLBを救った」とコメントしていますが

野茂の活躍がなかったら今日のMLBは存在しなかったかもしれない

と思うと、それだけ影を落とす事件だった、という事です。

野球人気の向上を目指してWBCの開催等もされていますが、

MLBの各球団・選手が出場に難色を示す事が多いのも

人気向上に足を引っ張っている、と言っても良いのかもしれません。

そんなスポーツから最優秀賞を受け取るプレイヤーが生まれたというのは

大谷の二刀流という挑戦が如何に破天荒で

且つその凄さが証明された、というのにほかならないでしょう。

 

彼のスター性に酔いしれる現地のファンが増えるのは

日本人として本当に誇らしい気分です。

過去にも載せたので彼のエピソードについては割愛しますが

肌の色が違う事で未だに差別的な事がある現代において

異国の地で日本人が認められる事の凄さは

筆舌に尽くしがたいものです。

小さい頃にベーブ・ルースの活躍を本で読んだ事がありますが、

自分が高齢者になった頃に大谷の本が出版されて、

それを読んだ子が「大谷って凄かったの?」と聞かれたら

それをリアルタイムで観れた自分は心が若返った様にその様を語る事でしょう。

それくらい自分としては嬉しい気持ちです。

 

プレイヤーとしての寿命は決して長くはありません。

イチローが大谷に「無理は出来る間にしか出来ない」という言葉を贈った様に

二刀流を続けられる年数に限りがある事は事実です。

その限界がいつ訪れるのかは、我々外野の人間にはわかりませんが

彼の描く甘美な夢に今は浸っていたいと思います。

 

明日、10勝を賭けて登板予定。

10勝を達成すれば、同一シーズンの2桁勝利・2桁本塁打となり

104年ぶりの快挙となります。

去年は9勝で惜しくも逃しましたが、今年はこれから後半戦。

この快挙は怪我がなければほぼ間違いないものです。

それ以外にも様々な快記録が生まれる事を期待して

日本の地から引き続き応援したいと思います。

 

頑張れ、オオタニサン!!