究め道

色々感じた事を書くブログです

自分が思う「出来る人」

先日、ボクシングの世界戦で井上が王座を防衛しましたね。

WBSSというアメリカが主催したボクシングトーナメントで優勝してから

コロナ禍によって期間が空いてしまいましたが

圧巻のKO勝利に観客を含むファンも盛り上がっていました。

 

試合後の数日、色々情報を見てみると

6回の左フックのカウンターがポイントになっていた様で。

挑戦者には見えない角度からの攻撃だったとか、

ハンドスピードが速すぎて観ていた人が確認出来なかったとか。

本人か井上陣営のコメントでは、挑戦者が左ジャブを連打する際に

身体が少し突っ込む癖があり、そこを狙ったという話も。

7回にKOで決着するのですが、その前のターニングポイントが

勝負の決め手になったようです。

挑戦者のコメントに、かなり研究してきたしパワーは感じたが

想像以上のスピードだったという話が。

井上の凄さを表すエピソードですね。

 

世界戦クラスの戦いになると、勿論能力の高さは感じるのですが

世界で活躍する選手は当然研究もされる訳で。

どの様な動きをする癖があるのか、攻略するにはどうすべきか。

ある種情報戦になる節もあるのですが、

井上の様な本物の一流になると、攻略される様な癖が少ないというものの上に

様々な状況に応じて対応する「対応能力の高さ」も注目ですね。

WBSSの決勝でドネアと戦った際に眼窩底骨折をしましたが、

それでも試合中のアクシデントを負いながらも

勝利への手を考え続けて実行したのは、今では有名なエピソードです。

状況に応じて柔軟に手を変える、またそれを実行する事は

言葉では簡単に言えても実行するのはとても難しい事です。

僕自身野球が好きなので野球で例えるならば、

プロの選手になればなるほど

ピッチャーはフォームが一球ごとに変化しません。

それは身体のメカニズムを最大限に利用して投げている事もありますが、

「この形で成功しているから」という側面もあるのではないでしょうか。

筋力をはじめとして常に変化するものもありますが、

成功体験を味わってしまうと、人間はなかなか変化する事に勇気がいるものです。

ただ、相手も研究したり肉体的な変化によって

いつも同じ結果にはならなくなっていくもの。

だからこそ、トップクラスの選手になると「成功体験に固執しない」という

考え方に変化していくのではないでしょうか。

信念を曲げない事も勿論大切な事ですが、

状況に応じて変化を遂げていく、ましては試合の最中にそれを実行する能力

というものが本物なんだなぁと感じます。

野球の国際試合になると、拮抗した試合展開になった時に

突破口を見出すのもそれに似たような話なのではないでしょうか。

(以前の投稿で盗塁などについて書きましたが、その様なことですね)

 

社会においてもそれは同様で、

仕事をする上で求められるニーズは時代によって変化していく部分もあるので

その部分を的確に捉えられる人がいわゆる「出来る人」という

言い方になるのだと思います。

1度成功した事を繰り返し行うのではなく、

そこから更に変化を求めていくこと。

世間に淘汰されない様に、今の状況を理解して的確に行動を変化させる事。

凄く難しい事だと思います。

 

ボクシングや野球などは勝敗というわかりやすい決着がつくので

成功と失敗が目に見えてわかりますが、

社会においては明確な勝敗が存在しないケースもあります。

その中で最適解を見つける事はとても難しい事ですが、

彼らの姿を見習って自らを奮い立たせて

これからも頑張っていかなければならないなと思いました。

日々精進ですね