究め道

色々感じた事を書くブログです

第3幕はあるのか?

世間で話題になっている「半沢直樹」の第2幕が終了しましたね。

第1幕から7年の歳月を経て生まれた第2幕は

新型コロナウイルスの影響により、10話で完結となりました。

もし今の世の中が新型コロナウイルスの影響がなければ

もっと長く詳細に物語が作られていたかもしれませんが

それは文句を言っても仕方のない事。

むしろ、展開が早く、第1幕をしっかり観ていなかった自分には

途中までは付いていくのがやっと、という感じでしたが

それでも充分に楽しめる内容になっていました。

評判になるのも納得です。

 

半沢直樹に限った話ではないかもしれませんが、

最近のドラマは現代の世の中に対して何かを感じさせようと

しているものが多い様な気がします。

昔のドラマは、そのドラマが基になって流行が生まれたり

それを真似する人たちが出てきたり、という感じでしたが

今のドラマはその雰囲気とはちょっと違って

世の中の漠然とした流れに対するアンチテーゼの様で

時代の流れを感じさせますね。

 

半沢直樹では、勧善懲悪タイプの物語で

現代の水戸黄門とも評される事もあるようですが、

悪役の人の立ち回りの上手さが際立っているが故に

悪事が暴かれてやられる瞬間が爽快ですよね。

その中で自分が感じたのは、悪い考えを持つ人間は常に一定数はいて、

そんな事をしているとしっぺ返しが来るから止めなさいよ、

そんな人間にはなってはいけませんよ、と訴えているのかなと思いました。

また、個人的には今回の最大の悪役だったのが与党の官房長官だったので

政治に対する風刺も少し含まれているのかな、という気もしました。

他のドラマで人気になっているもので考察をしてみると、

逃げるは恥だが役に立つ」や「私の家政婦ナギサさん」は

基本的に悪い人間というのは登場しませんが、

女性が社会進出する事が昔より当たり前になりつつある今、

夫婦をはじめとした近しい人達との関わり合い方の変化が

必要なのでは?と思わせる内容の様に感じました。

外での仕事で手一杯で家事が疎かになっても良いじゃない、とか

家事って金銭が発生しない仕事なの?とか、

休みたい瞬間はあるけど、誰かがカバーすれば良くて、

それは必ずしもアナタがやりなさい、というものではないよ、みたいな。

昔は男は外で仕事をして女は家を守る事が仕事、的な概念がありましたが

それはもう現代においては通用しないかもしれませんよ

と投げかけている様に感じましたね。

 

世の中は常に変化するものだと自分では思っていますが、

求められるものも変わっていくと

ドラマの様な視聴者がいてはじめて成り立つ物事だと

そういうところからも変化を感じ取れるものだなぁと感じました。

半沢直樹では、第1幕の最大の敵だった大和田が

第2幕では共闘する姿が描かれていましたが、

もし第3幕があるとしたら今度はどう変化していくのか?

ドラマの後で池井戸潤の新作本の発売も宣伝されていたので

期待もしながらまた日々を過ごしていきたいと思います