究め道

色々感じた事を書くブログです

律するべきは誰か

1か月以上放置をしてしまいました。久しぶりの投稿です。

なかなか習慣にはならないですね…。

 

ここのところ世間を賑わせているのは

新型コロナウイルスについての話題だと思いますが、

それ以外の話題となるとアメリカの人種問題などが

最近ではテレビでよく見かけますね。

純粋な日本人ですし、海外の文化にも疎いので

人種問題の根深さなどを理解するのは難しいですが

それを作品で揶揄したバンクシーが「これは白人の問題だ」と言ったらしく

これは核心を突く発言だなぁと思いました。

 

日本もそうですが、人類は長い間権力のある人間がルールを作ってきました。

権力のない人間はそれに従わざるを得ず、

一揆やクーデターの様な事でも起きなければ

ルールが劇的に変化する事はなかったと思います。

言い方を変えれば、権力のある人間にとって都合の良いルール作りが出来る上に

それがなされても滅多に反乱は起きなかった、という訳です。

白人が黒人を虐げてきた歴史も、白人にとって都合の良い形を

良く思わない黒人が我慢し続けてきた、という事でしょう。

そして、それは日本にとっても同様。

今現在、新型コロナウィルスによって国民が大きな打撃を受けていますが

ルールを作る側の政治家・官僚がそれをどれだけ深刻に受け止めているのか、

またその一連の動きを国民は不満に思っている事が

政権の支持率の低下にも数字として表れているのではないでしょうか。

 

バンクシーが「白人の問題」と提言したのは、

言い換えれば「ルールを作る人間がどれだけ己を律する事が出来るのか」と

言っているのと同義ではないでしょうか。

勿論問題が簡単に解決できるほど容易い問題ではないとは思いますが

それでも己の都合の良い様にばかりする事について

ある種の限界を迎えているのではないかと思います。

 

1つの例として親と子について考えてみたいと思います。

親は子に「嘘をついてはいけない」「悪い事はしてはいけない」などと

教える事でしょう。

しかし、その一方で親は悪い事をしたとしても

それを子供に指摘されたら「私が間違っていた。ごめんなさい」と

言える人はごく少数だと思います。

きっと多くの人は「これは〇〇だから良いのよ」と言い訳をして、

大人の都合を振りかざすのではないでしょうか。

 

これがある意味事の本質で、人種問題や日本の政治問題にも

関連しているのではないかと思っています。

人間は立場が強くなればなるほど傲慢になり、

それを振りかざして己を守ろうとする。

事の大小はあれど、ここに問題があるのだと思います。

 

誰かが悪い事をしたり、それがニュースになる時代ですが、

それを他人事と思わずに常に自分を律して生きていきたいですし、

その難しさを日々痛感させられますね