究め道

色々感じた事を書くブログです

さよならドカベン

漫画ドカベンなどの作品で知られる作者の水島新司さんが

亡くなっていた事が昨日明らかになりましたね。

漫画界で紫綬褒章を受章した方は30名弱いますが、

野球を題材にした漫画が多かった為に

野球界から殿堂入りの候補者にノミネートされた方は

恐らく水島さんだけではないでしょうか。

それだけ、漫画界・野球界に多大な貢献をした方だと思います。

 

巨人が球界の盟主と言われた昭和の頃から南海ホークスのファンで、

当時のパリーグを知る人なら観戦するスタンドがガラガラな時から

熱烈なファンである事はかなり珍しい、と言っても良いと思います。

(自分も1980年生まれですが、80年代に西武ファンになりました。

当時はかなり変わった人間だと思われていました)

漫画の主人公を南海ホークスに入団させて

ありえない程選手として長生きさせた「あぶさん」や

ドカベンの主要キャラがプロ野球編でパリーグに所属するなど

ブレずにパリーグを応援(贔屓?)していました。

自分もパリーグをずっと応援していますが、

水島さんほどの野球狂ではないので

嫉妬も含めて羨ましい気持ちでいっぱいでした。

 

そんな自分は幼少の頃に触れた野球漫画はちばあきおさんの

キャプテンとプレイボールだったりします。

この2つはメチャクチャスポ根漫画なので

その影響をものすごく受けたんですが、

高校生の頃にドカベンを読んで改めて衝撃を受けました。

ルールブックの盲点をついた、通称「ドカベンルール」が有名で

ドカベンをしっかり読み込めば野球のルールは網羅出来ると表現される程。

勉強にもなるし面白いし、という本当に野球に対する

リスペクトを感じる作品ですね。

本人が野球を心の底から愛しているのが分かるからこそ、

プロ野球編でプロ野球選手本人が出る事が

選手にとってはステータス化する程でした。

それだけ多大な影響を与えたと言って良いと思います。

 

昨日から水島さんに関する報道がネットやニュース番組で

様々伝えられていますが、本当にそれを観ていると

自分が「野球好き」と語るのがおこがましいと思える程の濃密っぷり。

本当に凄い人だったんだな、と改めて感じるエピソードばかりですね。

それだけに、亡くなってしまったのが残念な事と

これからの野球界において色々な提言が出来る人が

いなくなってしまうとちょっと心配にもなってしまうかな、と

個人的には思います。

 

故人を偲びながら、野球界に立ちはだかる障壁を

良い意味でぶち破ってくれる人がどんどん出て来て欲しいと願っています。

自分に出来る事はほとんどないのですが、

それをこれからも応援していこうと思います