究め道

色々感じた事を書くブログです

変化する流行り

音楽やエンタメは、その時代や流行りを映す鏡みたいなものだと

個人的には思っているのですが、

数年前まであまり音楽やエンタメを追う事をしていなかったので、

最近youtubeなどでpvの様に流して流行を促すスタイルを知り

色々閲覧する様になってからというもの、

それと対比する様にテレビでは昭和の時代に流行った音楽を

特集するコーナーなども出て来て

今のものとの違いを改めて感じます。

 

昭和歌謡や昭和のポップスは

最近亡くなられた筒美京平が作曲したものなどが

テレビで最近よく耳にするのですが、

その中の一つである「木綿のハンカチーフ」で

歌詞を見た筒美京平が「こんなに長い歌詞に曲は付けられない」と

文句を言おうとしたそうなんですが、

当時は携帯電話というものはなかったので文句が言えず

渋る本人を放っておいたら、後日「過去にない出来のものが出来た」と

嬉々とした声で報告してきた、というエピソードがあったそうです。

発売された1975年よりも前の曲というのは

確かにあまり歌詞が長いものというのがあまりなかったのですが、

この曲の登場によって歌詞の長い曲がどんどん増えていった様に思います。

それぐらいの衝撃があった作品であると同時に

転換期でもあったのかもしれませんね。

 

最近の曲は40歳を超えた自分だから感じるのかもしれませんが、

とにかく歌詞が長いものが多いです。

とてもじゃないけど覚えきれない、と諦めてしまうようなものばかり。

それだけ作詞家の意図を細かく伝えたい、という思いがあるんでしょう。

しかし、テレビで特集される昭和の曲はあまり長い歌詞ものもはなく、

それが逆に若者にとっては新鮮な様で。

どちらが良いのか、と言われると個人差があるので難しい話ですが、

個人的には昔の曲の方が好きですね。

 

中島みゆき「ファイト」という曲は、

本人の友人が結婚する際に書いた曲らしく、

聞く人が自分の事の様に重ね合わせて聞いて欲しい、という意味を込めて

曲を書き下ろしたそうです。

様々な苦難や葛藤を乗り越えよう、というこの曲は

まさにそのイメージにピッタリなのではないでしょうか。

聞き手の感受性を重視した曲に対して、

現代の曲は情報過多になっていて

それを聞く人たちが疲れてしまって

昔の曲に流れ着いているのかなぁと個人的には感じました。

 

今の世の中はインターネットの発達によって情報が溢れ、

それを上手に選別しないと逆に苦労する時代だと思っています。

時代の流れなのでそれに逆らう事は難しいですが、

だからこそ感性を磨いて大事にする事が

求められているのかもしれませんね