究め道

色々感じた事を書くブログです

並ぶ理由がある

会社が渋谷と表参道の間にある事もあって、

平日の昼ご飯は会社の近辺で食べる事が多いのですが、

お店は駅によって特色がかなりある感じです。

渋谷は最近再開発に力を入れている事もあって建て替えが激しいですが、

基本的には若者を呼び込みたいからなのか、

ボリューム感を重視するお店が多い様に思います。

再開発によって生まれ変わった場所はお洒落なお店が多く、

男性と女性で行く場所がかなり分かれる街だと思いますね。

表参道の方は言うまでもなく高級住宅などが多い一等地。

カフェなどでくつろげる場所が多いですね。

価格も1000円以下で食べられる場所は限られており、

値段を気にする人は、近年増えている移動販売車のお弁当を

買うのが良いかもしれません。

毎日違う車が来るので飽きも来ず、ありがたい存在です。

 

いつもではないものの、散歩を兼ねて歩く事が多い表参道で

駅から近い蕎麦屋「みよた」というところが

自分の中ではいつも混んでいるイメージでした。

いつ行っても外で並んで待っている人がいる感じで、

気になる存在でした。

今日はそこへちょっと早く会社を出て行ってみました。

 

地下鉄表参道駅のメイン交差点から徒歩1~2分の好立地。

建物の外観も現代的なサッパリとした印象で、入りにくい雰囲気はありません。

外にメニュー表がかけられているのですが、

丼ものと蕎麦の小盛りがセットで800円前後の価格設定となっており

近辺の飲食店と比較しても群を抜く安さです。

上でも書きましたが、表参道はランチでも1000円は当たり前の様に

かかってしまうので、1000円を切るだけでインパクトはありますが

800円台か、ものによってはそれ以下で食べられてしまうのは

立地的に考えてもビックリするレベルです。

 

中はカウンターのみのL字型のお店。

天丼と蕎麦の小盛りのセットを注文しました。

注文してから5分弱で食事が提供。配膳のスピードも悪くありません。

天丼はご飯が少し硬め。1粒1粒がしっかりしているので

丼ものとしてはありがたいです。

天ぷらは海老が2本入るなど種類も豊富で

サクッとした食感になる出来栄えで美味しかったです。

グルメサイトの写真を見ていると、他の具材が載っていた様に見えるので

もしかしたら時期によって具材が変わっているのかもしれません。

どんぶりの器が大きく、少々食べにくかった点を除けば

丼ものは文句ないの美味しさでした。

蕎麦の方は滑りなどはないものの、蕎麦の風味はさほど感じられず。

蕎麦粉の割合が少ないのかもしれませんが、喉ごしなどは問題なく

この点については評価が分かれるところかもしれませんが、

個人的には美味しく食べさせてもらいました。

 

自分としては、このお店で1番ビックリしたのは店員さんの気配りです。

接客はメインが1人、片付けなどのサブが1人、他は調理が4人くらい。

(もしかしたら、見えないところに他にも居たかもしれませんが)

カウンターのみのお店なのもあって、1人ではないお客も居て

その際には事前に分かれて食べる事を了承してもらうものの、

隣が空いたら声を掛けて移動するかどうか聞いていました。

他に、自分が初めて入るお店だった事もあってなのか、

セットメニューを頼もうとした時には、

すかさず「セットの蕎麦は冷やの方がおススメです」と答えたり、

常連らしきお客には、注文の際に「確か、〇〇(料理名)ですよね?」

と聞いていたり、自分が蕎麦を食べ終わりそうなタイミングで

蕎麦湯が提供出来る様に準備されていたり。

店舗内は15~6人は入れるのですが、

それをメインの人が1人で応対していたのが凄かったです。

更に、接客の人が忙しいとみると、

厨房から調理の人が出て来てお会計を代わりに行うなど

連携も出来ていたのが驚き。

ほとんどのお店は、接客と調理はそれぞれ分担されているので

連携を取れていない事もしばしばあると思うのですが、

お会計や配膳など、お客を待たせないサービスの質の高さが素晴らしかったです。

このクオリティで値段もリーズナブルなので、

いつも外に列が出来るのも納得でした。

 

残念な点を挙げるとすれば、

お店が狭いのでお客同士の距離が近く、

新型コロナ対策が充分とは言えない事ですね。

このご時世ではかなり敏感にならざるを得ないと思うので、

この点は心配になってしまうところです。

しかし、それ以外は悪い点はほぼ見当たらないと言って良いと思います。

 

繁盛するには理由が必ずあるものですね。

世が世なら、もっと流行っても良いお店だと思います