究め道

色々感じた事を書くブログです

『正確さ』を求めて

今大会のオリンピックで連日日本人選手の活躍を耳にするのは

リアルタイムで追えない事も結構あるので

率直に嬉しいものです。

リアルタイムで観る事が出来たら、その興奮はもっと凄いんでしょうが

日本との時差や今の自身の生活リズムを考えると

なかなか実現が難しいところ。

いち日本人として、日本人選手の活躍を願って生活しています。

 

活躍の話題がある一方で、賑わせているのが誤審問題。

オリンピックは基本的に4年に1度なので

その為に鍛錬を積んだりピーキングを合わせるだけでなく

人によっては物心ついた頃から目標に置いているものでもある大会だと思います。

オリンピック出場というのは、そういう意味では総決算とも言える舞台。

自分の実力を存分に発揮する為に準備を重ねている一方で

事実とは異なる判定を下されて敗退を余儀なくされるケースもある様で

その面では影を落としていると言っても良いでしょう。

世界中が注目する大会ですし、捌く側も人間なので

ヒューマンエラーが出る事があるのはあり得る話。

しかし、それを訂正・検証する様子がない事に関しては残念としか

言いようがない話ですね。

まぁ、この話は今大会に限った話ではなく、

以前から度々問題視されている部分でもありますが。

 

スポーツにおいて近年特にビデオ判定という話が進んだ様に思っています。

プロ野球で言う「リクエスト」、サッカーなら「VAR」等々。

勿論、ベースとなる設備資金が必要にはなりますが、

これらの導入によって正確な判断が成されるケースが増えたのは間違いありません。

同時に不正も減った事も言えるでしょう。

正しい判定は、プレイヤー側からすると努力を肯定してくれる存在なので

ありがたいものである事は事実でしょう。

一方で、マイナー競技だとビデオ判定という概念がまだなかったり

導入済みのスポーツでも判定が出来る部分は特定のカテゴリーだけだったり

ビデオ判定でも決断が難しいレベルの微細なプレイだったりで

新たな不平不満を生んでいる現状もある訳です。

日本で例えると、柔道は世界的に見てもメダルが複数期待出来る種目ですが

ビデオ判定というものがないが故に審判の判定に不服を申し立てる選手や

観戦しているファンが出てしまっている状況ですね。

 

考え方は様々だと思うので、その種目の特性だったり概念や考え方、

思想迄踏まえると一概には答えが出しづらい部分があるので

個人的な感想については割愛しようと思いますが、

最もベースとして考える必要があるのは

「オリンピックは平和の祭典であり、そこでベストのパフォーマンスをする為に

選手たちはずっと研鑽を続けて来た」という部分です。

(平和の祭典の一方で演出に問題があったり、戦争状態の国もある等の

揶揄については、また別の機会に私見を述べられたら、と思います)

分かりやすい言葉で例えるなら【アスリートファースト】でなければならず、

スポーツの試合でダメな表現の1つとして「審判が主役」という言葉がありますが

審判が目立ってしまう様な構図にはなってはいけないと思うんですよね。

だからこそ、正確なジャッジが求められる訳ですし

ジャッジの根拠もしっかりと提示・説明する必要があると思いますし

(試合中がダメなら試合後にでも公式見解を発表すべきことかと)

ヒューマンエラーは何処かで起こる可能性があるからこそ

素早く訂正出来るルールが必要なんじゃないかな?と思いますね。

審判もリスペクトすべき対象だと思いますが、

一方で審判の誤審を助長する様な状況が続くのは見過ごせないですよね。

その部分の是正は全てのスポーツの課題だと個人的には思います。

 

あと、敗退した選手に対して誹謗中傷する

という話を今回もよく目にします。

それは絶対にやってはいけない行為だと思いますし

100歩譲って不満があっても、ぶつける相手は選手じゃなくて審判ですよね。

(審判への誹謗中傷を是とする話ではありませんので悪しからず)

 

誰かが「SNSは便所だと思っている」という表現をしていたんですが

汚い言葉をSNSに投稿して本人はスッキリしている、という行為が

上記の表現として的を射ていると感じました。

ただ、投稿した本人はスッキリしていても、相手はそうではない訳で。

誹謗中傷への対策を日本のチームが発表していますが、

そもそもの話としてSNSをそういう目的で使用している側に問題がある訳で。

罰則の厳格化が度々議論されますが

それと同時にSNSとの距離感についても各個人で学んでいく必要が

あるんじゃないかな、と思ったりします。

現代を生き抜く為のスキルの1つになってますよね。

 

話は戻りますが、最高のパフォーマンスを見せるのがこの大会の醍醐味。

審判はそういった部分を阻害する事無いジャッジをしてもらいたいですし

それが大会を正しく盛り上げる要素だと思うので

選手だけでなく審判をする方々にも頑張ってもらいたいですね