究め道

色々感じた事を書くブログです

誰かを「評価」すること

経営者の一族であり、中小企業に勤める身として

「評価の仕方」というのはすごく考えさせられます。

昔の日本であれば、トップの言う事は絶対で

鶴の一声という言葉がありとあらゆるところに見て取れましたが

現代の日本においてはなるべく差別はせず

同一労働同一賃金というものが推奨されています。

それ自体は反論するつもりはありませんが、

評価を細分化した時に、本当に同等の評価が正しいのか?

と考えさせられる事はしばしば。

非常に難しい問題ではないでしょうか。

 

今日のラジオで、元巨人のクロマティ氏がこう評していました。

メジャーはパワーとスピードが抜きん出ているが、

チームとしては日本がNo.1だ。

全員が勝利の為に動いている、と。

メジャーは個人の成績がまずは優先されるが、

日本では勝利を収める為に何が必要か?を考えるのだとか。

勿論、日本のラジオなので日本人に対する配慮もあるでしょうし

自身がプレーしていた場所を卑下する事もないとは思います。

ただ、それを差し引いても日本の野球は決して劣ってはいない

というのはとてもよく伝わりました。

日本では犠牲バントや進塁打、ボール球を振らせる配球、

もっと言えばチームを鼓舞する主将やムードメーカーなど

数値として非常に表しにくい部分も年俸という評価に入れ込んでいます。

メジャーにはない評価の仕方ですね。

これは個人的にはアリだと思っていますが、

野球を知らない人からすると「なぜ??」と思う事もあるのは事実です。

それが日本式なのではありますが、

同時に議論の的にもなるところなのではないでしょうか。

この感情的な部分や数値化が難しいところまで

誰が見ても分かりやすい形に出来れば苦労はしないのですが、

これがなかなか出来ない訳で。

野球に限らず、日本の企業もこれからの課題になるのではないでしょうか。

 

もう1つ例として、今年メジャーに移籍した筒香

ここまでの成績は決して上々とは言えませんが、

あるネットの記事に「心配する必要のない選手一覧」に筒香の名が。

その記事には、バットの振出しの角度が過去に成功した打者たちと

酷似していること(数値化されていましたが、忘れました)や

ボール球に手を出してしまう率が非常に低いなど

(これも数値化され、全選手と比較しても優秀な数値だったそう)

数値化する事で科学的根拠を示し「問題ない」と結論づける

まさにメジャー流のやり方でした。

日本ではそこまで数値化する事はないでしょう。

 

筒香の例を含め、勝利に貢献する態度を数値化出来る事は

出来るだけ明確化してもらえたら選手としても嬉しいですよね。

日本のサラリーマンも営業成績だけで評価されるのではなく

周りの調和を大事にしたり、失敗した人間を慰めたりする

人間性を評価の一部として数値化して

誰もが納得できるシステムが出来ないものかなぁと

ちょっと妄想気味な事を考えてしまったりします。

そういった事が出来るようになるのは、どれくらい先なんでしょうか。

少なくとも、自分には出来そうもない課題ですね…