究め道

色々感じた事を書くブログです

運命が決まる日

今日の夕方ですが、プロ野球のドラフト会議が行われますね。

有望株の選手がどこの球団に指名されるのか、

注目される選手が期待通りの活躍をするのか、

或いは知名度で劣る所謂「隠し玉」と言われる選手の指名はあるのか…etc

今日の夕方に新たなドラマの始まりが行われる訳です。

 

戦力の均衡化を図る為に行われるこの制度ですが、

先日とある記事を目にしてちょっと思う事がありました。

まだ社会に出た事がない人が沢山いるこのドラフトで

自分に優位な契約が出来るのか?

また、球団によって待遇などのカラーが違うのに、

自分が希望する球団に入れないのは極めてグレーな契約だ、と。

 

自分が社会経験をそれなりに積んだからこそ思う事としては

この記事の言わんとしている事は理解出来ます。

ただ、一方で戦力に差が出てしまうと「興行」としての面では

興覚めしてしまうのでマイナスしかない訳です。

そのバランスが非常に難しい訳ですが、

これを少しでも解消出来れば、という事でFA制度が制定されると共に

長い年月をかけてFA権の取得年月が短縮されて来ました。

とはいえ、どの側面から見ても平等であるとは到底言う事は出来ず、

プロ野球選手という個人事業主に近い存在の身からすると

非常にデリケートな問題だとも思います。

全ての球団が潤沢に資金がある訳ではなく、

だからこそ創意工夫をしてきた経緯があるだけに

ファンは肩入れしてしまう側面もある訳で

これを全て理解して受け入れる、というのは簡単ではないですね。

 

とはいえ、ロマンという一言で片付ける訳ではないのですが、

希望する球団ではないところへ行って大成するケースもあったり、

近年で言えば育成枠という支配下に属さないところから這い上がるケースもあり

ドラフトの全てを否定的に捉えるのもまた如何なものか、と。

これを言い出してしまうと自分だけでなく文句が止まらなくなると思うので

割愛しますが、一定の着地点というのは必要かなと思いますね。

また、この様な価値観の話については時代によって変化する側面もあるので

都度話題に上げて柔軟に対応していくのが正しい形なのではないかと思っています。

内容は違うかもしれませんが、例を挙げるとしたら、巨人入りした中田の一件とか。

こういうところで自浄能力があるかどうかが見られているのだと

プロ野球機構は気付く必要があると思います。

 

話は戻りますが、プロ野球入りを目指す人にとっては運命の日。

昔の話ですが、自分が初めて所属した少年野球チームにいた同級生が

ドラフト候補生として挙がっていたのですが、

結局プロ入りする事はありませんでした。

本人と連絡を取り合う事もなかったので、

今どの様に過ごしているかはわかりませんが

当時の彼の心境は決して穏やかだったとは言えないでしょう。

勿論、プロ入りした後でも苦難の連続だとは思いますが

声がかからないと、そのスタートラインにも立てない訳で。

最近目にした記事で、広島の新井はスカウトの間でも意見が分かれ、

当時、獲得を見送る可能性もあったのだとか。

そんな選手が、後に華々しい活躍をする世界なのは

やはりロマンがある、という事だと思います。

 

東大に入るよりも難しいと称されるプロ野球の世界。

その中で輝きを放つのは極一部。

でも、そんな厳しい世界でも憧れはあるもので。

当事者にしか理解出来ない物語があるのだと思いますが、

そんな世界に飛び込む人たちへのリスペクトを忘れる事無く

これからもプロ野球を観ていこうと思います