究め道

色々感じた事を書くブログです

祭典が終わり

パリ五輪が終わり、テレビ番組等が通常の形に戻って

漸く自分の生活もまた元に戻って来た様な気がします。

五輪期間はやはり色々なメディアで取り上げられたりしますし、

それにつられる様にやはり気になってしまうもので。

そうなると結果もチラチラ追ってしまったりと

日常とは異なる日々を過ごしていたと感じています。

 

競技ごとに見てみると、栄枯盛衰の感がありますね。

東京五輪より採用されたスケートボードでは前回に続いて

活躍があると共に若年層の強さが目立ちました。

フェンシングは今が最盛期とも言えるくらいの好成績を収めたと思います。

太田雄貴が2008年の北京五輪で日本人初のメダリストになり

それを機に彼の環境が様変わりすると共に

彼を追い越そうとする次世代のフェンサーが台頭。

今大会では金メダル2つを含むメダル5個を獲得しました。

今後の活躍も期待したいですね。

一方、捲土重来と言っても良いのではないかと思うのがレスリング。

昔はレスリングでメダルを獲るのが当たり前と言われていましたが

近年では海外選手に後塵を拝す事もありました。

しかし、今大会では苦手と言われたグレコローマンスタイルも含め

メダルを量産する圧倒ぶり。

ルールが若干難しいものの、リアルタイムで観た方は興奮の日々

だったのではないでしょうか。

 

柔道については、判定に泣かされる部分もありましたが

やはり柔道王国と呼ばれた開催国のフランスを含め

海外選手のトリッキーな仕掛けに苦しんでいた印象でした。

柔道は野球と同様に日本人にはかなり高いレベルを求められる競技故に

「勝って当たり前」というイメージと重圧にどう向き合うか

というところがこれからも課題になる事でしょう。

他の競技でもそうですが、日本の良さや思想は残しながら

海外ではどの様に取り組んでいるのかを分析していく必要はあるでしょう。

競泳については期待を下回る結果になったと言わざるを得ないでしょう。

以前、平井コーチが方針で揉めたというニュースを見ましたが、

競技者というよりもその上に立つ人たちが足を引っ張った印象はかなり強いです。

大会概要をしっかりと調べなかったが故に選手が困惑した

という記事をいくつも目にしているので

これは首脳陣なのか協会なのかはわかりませんが明らかに怠慢なのは事実。

「権力は腐敗する」という話を聞いた事がありますが、

競泳に関してはまさにその言葉通りだという事でしょう。

 

その他にも乗馬団体でメダルを獲得したり

体操では新・王者というに相応しい岡選手が大活躍したり

ハンドボールでは大番狂わせを演じかける等

普段あまり目にしないスポーツの楽しいところがたくさん観られたのは

やはり五輪ならではの良さだったのかな、と思います。

この後はパラリンピックへと移行する訳ですが、

健常者であっても見ごたえのある競技がたくさんあるので

時間がある時には経過を追えたら、と個人的には思っています。

 

妻が唯一と言って良い入れ込みを見せていたバレーボールは

男子がベスト8、女子はグループリーグ敗退となりました。

特に男子は実力こそ拮抗していたものの、世界ランク2位まで上り詰めただけに

妻以外にも期待していた人は多かったのではないでしょうか。

イタリアに敗戦した日、自分は仕事で帰りが遅く

リアルタイムで観る事が出来なかったのですが、

「あと1点」が獲れずに敗退するという無念の結果に

妻も相当落胆していました。

家に帰った際、妻が放心気味に「私のオリンピックは終わった」と一言。

まるでアスリートの様な発言に苦笑いしか出来なかったです。

 

普段関心が薄い人でもそれだけのめり込める、というのは

やっぱりオリンピックの凄さですね